Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

キッチンの素材&色決めについて

品川N邸

高層マンションのペントハウスリフォームの品川N邸の奥さまとのキッチンの素材と色決めがじっくりと進んでいます。

この日は、オーダーキッチンをお願いすることがすでに決まっているモービリティーポの徳永さんにも、弊社事務所に来てもらっての打ち合わせとなりました。

ここまで仮ではありますが、見積りでスペックインしていた素材類を全て揃えて、リビングダイニングや廊下空間からキッチンへの繋がりを考えながら、キッチンの素材と色味を検討してゆきました。

壁に使うタイルなどは、小型のサンプルでは実感を掴みにくいので、実寸サイズのタイルを用意して、素材感も確かめて頂きました(因みに僕が持っている灰色のタイルは、好みではないとのことで却下になりましたが…)。

キッチンカウンターについては、ほぼクオーツストーンのシーザーストーン(判りにくいですが、水晶(クオーツ)を90%以上含んだ人造大理石の一般名称がクオーツストーンで、シーザーストーンはイスラエルで作られているブランドの一つです)で決まっていますが、シリーズによって価格帯が結構変わってくるので、その色味の部分で少し迷われている状態となっています。

対面カウンターのダイニング側から見える2段カウンターの上はシイタケというベージュ・ブラウン色のもので決まっており、その下に見えてくる扉材もチークの突板が進めることが決まってきました。ただ、キッチン側のカウンター材とキッチン内側から見える扉材がまだ未決状態です。扉材については色見本帖から塗装サンプルを徳永さんに作って貰うことになりました。

メインのキッチンカウンター材については、もう少し大きなサンプルをもう一度見てから決めたいとのことだったので、急遽、事務所から徒歩5分の所にあるコンフォート社のショールームを再訪することになりました。

事務所の小さなサンプルではノーブル・グレーでほぼ決まっておりましたが、こちらで大判を確認したところ、柄の入り方がイメージとは違うとのことで、もう一度再検討することとなりました。

こちらはその翌日ですが、ちょうど家具が入ったばかりの外苑前C邸を見学させて頂ける機会が作れたので、Nさまご夫妻に来て頂いた際の様子です。インテリア全般に興味を持って頂きましたが、やはり奥さまが最も時間を費やしてみてくださったのはキッチンでした!

担当スタッフの岸本さんも心得たもので、キッチン関連の素材を用意してくれていたので、見学もそこそこにキッチンの仕上げ材打合せへと突入して行きました。

その1週間後の打ち合わせは、品川のNさまのご自宅キッチンの再実測に岸本さんが伺ってのお話しとなりました。ここでは引き出しや収納の実寸を再確認することが目的でしたが、自宅の光環境の中で各素材を確認したいとのことで、ここまで決まったサンプルをお渡ししてきました。

また更にその1週間後です。自宅でご主人さまともご相談して、この日にキッチン関係の最終決定をしようとのことで、再度奥さまに事務所に来て頂きました。

モービリティーポに依頼している扉の塗装見本がまだ届いておりませんが、何とか着工前までに金額まで含めてNさまご納得の上で、キッチンの素材を色味を決定することができました!