Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

石膏ボードを張るタイミングでのコンセント&スイッチ位置の現場確認

青山I邸

僕らがマンションリフォーム工事を監理する場合、お施主さまとはなるべく現場で打ち合わせをするようにしています。それでもお忙しい方は中々現場に来ることができないのですが、以下の3つのタイミングは特に重要なので、何とか現場に確認に来てもらうようにお願いしています。

  • 解体完了墨出し時
  • ボード張り始めのコンセント&スイッチ位置確認
  • 竣工検査

本日は2番目のコンセントとスイッチの位置確認の為に、青山I邸現場にお施主さまに来て頂きました。

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写真のように、現場には天井や壁には石膏ボード(ベージュ色の部分がボードです)が張られ始めています。ただ、正面右側の部分はまだボードが張られていないので、壁内部を通っている電気の線が見えています。
部分的にボードが張られていることで、素人の方にも部屋の大きさが想像できて、コンセントやスイッチが入る部分の壁が張られていないタイミングが、電気関係の位置の最終確認をする最適なタイミングなのです。

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例えば、こちらの袖壁はキッチンとダイニングの仕切りになっていますが、仮付けされたスイッチ類の位置が思っていた以上に高く、目立ちそうだとのことで、お施主さまと相談の上、高さを下げることになりました。また、同じ壁にインターフォンが配置されていましたが、キッチンの内側壁に入れて貰うことになりました。こういったことは、電気プロット図や展開図で一応事前に確認していたことですが、現地にて暮らす目線で見て初めてその問題に気が付くことが多いポイントなのです。

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こちらは先ほど見えていたキッチン内側に入ってリビング側に空いている開口を見返したアングルです。こちらの電気は問題ありませんでしたが、背面収納に設けた家電キャビネットの所に専用電源が来ていなかったので、追加して貰うことになりました。

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部屋ごとに確認してゆきますが、位置が確定されたところから、大工さんがボードを張ってゆく手順となっています。

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こちらは玄関から繋がってくるホール部分です。壁と天井の際には指定したとおりのピクチャーレールが入っていることも確認いたしました。

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ご主人の書斎内部です。造作家具が入る開口が並んで空いています。床暖房スイッチの位置も確認して回りました。

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ゲストルームにはオーダーユニットバスの浴槽と、特別にお願いした砂岩調のタイルを張った浴室の壁パネルが並べられていました。

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防水パンが2枚に分かれて用意されている浴室予定の場所です。こちらにはコンセントはありませんが、手前の洗面脱衣所では、コンセントを追加して貰うことになりました。

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最後はトップライトで明るい玄関です。こちらでのスイッチ・コンセント共に問題なく、天井に空いているダウンライトの位置もOKでした。今回は大手M社に設計施工でお願いしており、こちらはリフォームアドバイザーとしてお手伝いしている工事ですが、やはりお施主さまと一緒に現場に来ることで、細かい使い勝手を微調整することができたと思っております。