Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

LGS下地と先行配管@南麻布K邸

南麻布K邸

墨出しが終わった南麻布K邸の現場では、LGSの壁下地が立ち始めています。

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まだスケスケの状態ですが、少しずつ部屋の骨格が見えてきます。

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こちらリビングダイニングエリアでは、脚立を使った架台を組んで、天井の軽天を調整しています。

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なるべく天井は高くしたいとのお施主さまのご希望ですので、主寝室は天井カセット式エアコンを持ち上げて、天井全体を15センチほど上げることになりました。

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LGSの壁や天井下地と同時に、給水給湯・排水管とガス管の先行配管も始まっています。緑色の管が給水とベージュ色がガス管、濃い緑色が排水管です。

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排水管は上下階のスラブを貫通する竪管に接続されることになりますが、法規上防火区画(この場合上下階の区画)貫通位置から1メートル以内は耐火性能をもつ材料で配管する必要があります。通常は耐火二層管(通称トミジ管)を採用しますが、材料も高く配管手間もかかるので、今回は管自体に耐火性能を持つ耐火VPパイプを使用しています。こちらは、三層構造の塩ビ管で、パイプ同士をつなぐ継手も耐火性能があるので、特殊な耐火被覆処理などを施さなくてもプラスチック管のみで法規をクリアできるスグレモノだそうです。

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排水勾配は管の太さや汚水・雑排水の種類で1/50か1/100の2種類がありますが、この排水管用レベルと配管支持レベル金物を使って適正な勾配を確保しながら配管してゆきます。

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きれいに勾配が取られた状態の排水管です。手前の太い管が便器の汚水管で、その横の細い管がトイレの手洗いからの雑排水管です。床が仕上がってしまうと全く見えなくなってしまうものだからこそきちんと施工されている必要があるものです。

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既存がトミジ管(写真で薄い灰色の管)であった部分は、トミジ管を残してその先を新たに配管し直してもらっています。

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200平米を超える面積の住戸は、200平米以内で防火区画を作る必要があります。元々あった防火区画では、間取り構成がうまく取れなかったので、防火扉ごと区画を変える計画となっています。以前はコンクリートブロックを積んで耐火壁を作ることが多かったようですが、今はLGS下地にボードを二重で張る乾式耐火壁で作ることが多くなりました。躯体であるコンクリートの壁や柱を絡めて、なるべく効率的な箇所に防火壁を計画いたしました。

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吹付の断熱材がある個所は、断熱材を剥がして躯体までボードをピタリと寄せる必要があります。しかしいくらボードを躯体にくっつけてもどうしても隙間ができてしまうので、写真で白く見えるロックウール製のフェルトテープを張って、そこにボードを密着させることで防火性能を確保しています。

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電気配線などが防火区画を貫通する箇所も、孔と線の周りを特殊な耐火テープ(今回はフィブロック)で巻きます。これは発火時に5~40倍に膨らんで高断熱材を形成する製品です。

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区画に関係ない部分でも天井裏の電気配線や弱電用のCD管が縦横無尽に走っています。

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青の片岡さんと八木さんと斉藤さん、電気屋さんにスタッフの竹田さんが詰め寄られれているように見えますが、皆で配管ルートや問題になりそうな箇所を現場定例打ち合わせ時に読み合わせている様子です。

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集合住宅には珍しく、一部カーテンウォールになっている個所があるのですが、その部分のデザイン的な処理も問題になっていました。写真のようにサッシ枠とコンクリート躯体に隙間があるので、どうやって埋めて、きれいに見せるかを現場で検討いたしました。

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カーテンボックスを作れば、その箱で上手く隠すことができそうです。ボックス内にブラインドを設置するか、カーテンレールを設置するかはお施主さまに確認する必要があります。

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階高(カイダカ・階の高さ)が大きく、エレベーターや階段等の搬入条件の問題で長いLGSを入れることができなかったので、壁下地のLGSを途中で継いでいる個所があります。そのことも事前に考慮して、強度のある角型LGSにして、横のLGS同士をつなぐ振れ止めを通すタイプとしています。

 

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