Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

加工大理石サルバトーリの使い方

南麻布K邸

先日、超高級大理石スタトゥアーリオについての説明した南麻布K邸では、もう一つ加工大理石のサルバトーリ(Salvatori)というこれまで使ったことのない高級素材を使う予定です。5か所の空間に4種類のサルバトーリを採用することになり、早い時点で発注を掛けたものが、日本に届いたとのことで、栃木にある石材加工場を訪問いたしました。

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こちらはホワイトカラーラの大理石を集成材のように積み重ねてから薄くカットした、ホワイトカラーラのリートヴェルデ仕上げのスラブ材です。ちなみに、サルバトーリというのはメーカーの名前で、14種類の大理石を9種類のスタイルに仕上げることができるそうです。以前のブログでも紹介しましたが、インテリアーズのショールームでサンプルを見て、Kさまであればきっと気に入ってくださるだろうと見て頂いて採用することになった経緯があります。

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初めて使う素材でもあり、今回サルバトーリの取り扱いになれているとのことでインテリアーズに紹介して貰った鈴木大理石の成沢社長に、幾度か説明を受けました。それでもやはり現物を見てみないと、インテリアへの活かし方や、施工方法も見えてこないので、工事をお願いしているの片岡さんと斎藤さん、うちのスタッフの竹田さんと4人で訪問しています。
両側に立て掛けてあるのは、クレマ・ドルチェアのリートヴェルデ仕上げのスラブ材で大判のものが3枚入っています。

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上記のもののアップ写真です。石材によっては、接着剤が滲み出ているような風合いもありますが、これも個性だと思えるような全体の仕上が感になっていました。

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奥には、先ほどのホワイトカラーラの積層材が立て掛けられていました。元々は、小さくカットされてしまった残り物の大理石は、どんなにきれいな柄でも粗大ゴミのようにしからならないことを嘆いていたイタリアの石材屋さんが、木材のベニヤ板や集成材のように特殊な接着剤を使って積層してカットしてみれば、再利用できるのではと考えて作られた素材だそうです。今では、独特の素材感や世界中の有名建築家に加工デザインを依頼してユニークな素材を作ることで、欧米のセレブに愛用される素材になってきたそうです。
先回のスタトゥアーリオなどは、色味と柄とサイズで価格が大きく変わってくる一品モノ扱いでしたが、こちらは工業製品的な安定感がありながらも、元になっているのが個性豊かな大理石なので、ユニークな表情があり、欧米で人気があることが良く理解することができました。サイズも最大サイズは決まっているようですが、比較的自由なサイズオーダーが可能で、厚みも総天然石よりも薄くすることができるなど、マンションインテリアに使うには適した性格のようです。

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こちらは洗面所に使う予定のホワイトカラーラのバンブー仕上げです。積層仕上げではありませんが、表面を細かい波状に加工して独特の風合いを持たせています。柄そのものはそれほどユニークでなくても、表面加工することで、使う場所や照明の当て方できれいに使えそうだと考えて、洗面所に使う計画です。

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同じバンブー仕上げでも、こちらはクレマ・ドルチェを素材にしていると柔らか味が出ているようです。ともにサイズの定尺がないので、使う場所に合わせて、割り付けからサイズ指定する形で、イタリアから発送してもらっています。

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大きな加工場の空間にこのように並べて貰って、先日と同じように石取り(柄合わせ)をさせて貰いました。

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実は、今回はほかにも何か所か違った大理石を使う予定もあったので、それらもあわせて鈴木大理石さんにお願いしています。こちらは玄関のタタキ部分に敷く予定のトラバーチンです。少し癖のあるものを探してもらったので、設計側で考えている割り付けに沿って並べて貰って、柄の様子をチェックさせて貰いました。

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こちらが最終的に決まった柄合わせです。成沢さんには、現場で間違いが起こらないように、石材の背面に番号を記してもらいました。

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プライベートルームへ続く廊下に使うムルシア・ブラウン(グリジオ・ビリエミ)も柄や斑のチェックをさせて貰いました。本来は気に入ったスラブ材を選んでカットして貰えば、このような作業はなくなるのですが、スラブ材だと厚みが最低でも30ミリになってしまい、マンションならではの問題で置床の重量によるタワミなどを考慮してアドヴァンのカット材を採用しています。

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加工場には沢山のスラブ材が並んでいるので、リビングの壁に取り付ける石材カウンターの材料候補も見させてもらいました。

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奥に置かれていたこの巨大な石材カッターがどのように動くのかも、加工場の社長にお願いして見せて頂くことができました。ぼくらも大理石を使い始めて、まだそれほど時間が経っていないので経験不足なことが多いですが、こうやって実物を見て、加工や取り付けなどをよく知っている方々のお話を聞くことで、早いスピードで勉強をすることができています。

 

 

 

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