Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

暖炉リフォーム進行中@西麻布N邸

西麻布N邸

先回のブログでマントルピース上の大理石の候補を選びましたが、そのご説明でサンプル持参でお客さまのご自宅(リフォーム完成までの仮住まい)に伺ってまいりました。

事前にお送りしたプレゼンテーション資料で、凡そは決めていらしたようですが、それぞれの石材とデザインに考え方を再度ご説明させて頂きました。

こちらの三枚がご持参した大理石の候補サンプルです。左上から時計回りにサボナ・ブラウン、ムルシア・ブラウン、ネロクラウンです。色々とご説明をいたしましたが、お二人の合致したご意見で、今回はムルシアブラウンに決定いたしました。

こちらは西麻布N邸の現場での暖炉改造工事の様子です。既存では、薪を燃やす箇所の周囲が2方向が壁で、2方向が空いていましたが、正面から見て右側に薪置き場を作るために、もう一枚壁を作っています。壁といっても薪が燃えて高温になるので、内側に耐火レンガを積み、その外側の下地もコンクリートブロックで壁を作って貰っています。

前田君が暖炉リフォームのために用意してくれたスケッチ平面図ですが、赤い線で描かれている部分が今回変えてゆく箇所になります。煙突部分も壁で囲んでしまうので、断熱材でしっかり巻いてもらっています。

炉内に積んだ耐火レンガで、

外側にコンクリートブロックを積んでもらっています。

ここまでは暖炉屋さんにお願いしていた工事ですが、ここからはリフォーム会社にお願いしている大理石のマントルピース壁や薪置き場を設置するためのLGS下地工事へと移ってゆきます。

その他の工事も進んでおります。こちらはリビングダイニングの壁や天井に埋め込む真鍮金物の取り付け方法を、現場監督の石山さんと金物屋さんと打ち合わせをしている様子です。

こちらでも前田君が用意しておいてくれたスケッチ図に書き込みながら、どのようなサイズの金物をどうやって固定してゆくかを決めてゆくことができました。

こちらでは洗面所と脱衣所の間に設けるステンレス鏡面仕上げの枠材の寸法確認をいたしました。施工側では安全側を見て、きちんとLGS下地を立てて枠を固定する考えで墨出ししてくれていましたが、それだと枠が大きくなってしまうだけでなく、洗濯機置き場も狭くなってしまうので、一面の壁はGLで薄く仕上げて貰い、さらにステンレス枠も小型にできるように現場で改変させて貰いました。

こちらはかつてのキッチン横の洗濯機置き場の壁裏PS(パイプスペース)にあった上下階を貫通している通気管の足元です。玄関ホールからリビングへ入る扉横のスペースに見えてくるので、当初は下地を作ったうえで曲がるボードを張って囲う予定でした。ただ、考えてみれば排水管のように音がするわけではなく、スペース的にも大きくしたくなかったので、そのまま露出して塗装で仕上げることにいたしました。

床にはタイルを張るので、タイルをカットする為の原寸型紙を作っておきました。

最後のおまけは、お客さまのご自宅での打ち合わせの際に、お子さまとの打合せの様子です。壁紙は世界地図の柄となり、床のタイルカーペットは色味と踏み心地から青いものに決定してもらいました。