「別荘リフォーム」のアーカイブ

在来浴槽リフォーム タイル納まりの詳細

素晴らしい景色が望める伊豆OK別荘の浴室ですが、景色以外にも設計的な見どころがあるので紹介いたします。
それはタイルの納まりです。在来浴槽のリフォームとなると、防水層と押さえモルタルの寸法からタイルの張り方を指定するのが設計者の役割になりますが、意外と手を抜きやすい個所でもあるのです。

在来浴槽のタイル納まり

今回は、初めて在来工法での浴室リフォームを担当したスタッフの笠原君が頑張って、きれいにタイルを納めてくれました。パッと見て特別な感じがないかもしれませんが、それは実はタイルがきれいに納まっており、違和感がないからなのです(というか、そうだと信じたいのが設計者の考えなのです)。

タイルの納まり詳細図

この図面をご覧ください。タイルと目地の関係を寸法で追いかけ、浴室の四面すべてに半端もののタイルが生じないように割り付けたスケッチ図面です。簡単そうに見えるスケッチですが、笠原君がこの図面を仕上げるのに、ちょうど一週間ほど掛かりました。もちろん始めただということもありますが、カガミ建築計画の指導方針として、時にはこのような詳細ディテールを納得がゆくまで図面化することにチャレンジして貰っているのです。

タイル詳細

十和田石と木製浴槽、そしてフレームレスのガラス扉の納まりなどを立体的に理解しながら、現場の職人さんたちに如何に判りやすく説明できる図面を作るかは、設計者の腕の見せ所です。笠原君がこのスケッチ図面を持って現場に持って行ったときは、現場監督からも「良くここまで書きましたね!」と感心されたそうです。

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真鶴の別荘リフォーム 現地調査

先日ご相談を頂いた、別荘リフォームの現調で、神奈川県真鶴町に伺って参りました。築39年の別荘で相当傷んでいること、特に二階はとても恐ろしい状態とのことで、最近は登ってもいないとのお話を伺っていました。

こわごわと二階に上って撮ったのが、このシュールで美しい写真です。現代生け花が、和室に浮いているように見えます。タネを明かせば、庭に植えてある藤の木が、ウッドデッキの上に掛けられた藤棚(パーゴラ)に沿って伸び、二階の和室の窓の隙間から入り込んでいる様子なのです。日当りの素晴らしい敷地で、なぜ藤の木が、太陽の方向でなく、暗い室内に向かって伸びているのか、本当にナゾです。

以前も同じことがあったそうで、切ったこともあるそうですが、その度にまた室内に入ってきてしまうそうで、ここ暫くは諦めていたとのことです。因みにこの写真は、二階の隣の部屋からの絶景です。右手前に見えている緑が、室内に侵入してきたフジです。南側の窓を開けると、全ての部屋から海越しに伊豆半島が望め、近隣の建物もほとんど視界に入らない、素晴らしい絶景の別荘でした。

屋根が所々はがれたり、割れたりしていたり、構造的に弱そうな部分には壁にヒビが入ったりしていましたが、天井裏を覗いた限りでは、きちんと乾燥しており、仕上げ材を全面的に剥がしたスケルトンリフォームを行えば、十分に手直しすることができそうでした。既存建物には必要十分な構造補強を行い、間取り調整を行いながら、仕上げ材を直す程度でとどめ、景色の素晴らしい庭部分に、離れのような独立した”風呂棟”を建ててはどうかと、うっすら考えている状態です。

3週間後をメドに提案を行い、それで本格的にリフォームするかを決定して頂けることになっています。Eさま、本日はお休みのところ、真鶴まで連れて行ってくださり、どうもありがとうございました!

伊豆の別荘リフォーム 完成引渡し

伊豆OK別荘リフォームの長かった工事も終わり、先日めでたくお施主様にお引渡しをしてまいりました。初めて現地を調査に伺ったのが、今年の1月後半、約3ヶ月の設計期間と1ヵ月の予算調整を経て、5月後半に工事着工、そして約3ヶ月の工事期間を経て、ようやくリフォームが完成いたしました。

別荘リフォームの引き渡し

遠隔地での工事監理は、月に4度ほどスタッフの笠原君に現地に行って貰い、さらに一週間に2度ほど、工務店から写真添付の現場報告をうけ、私、各務は月に二度ほど出掛けてきました。工務店と、現場の職人さんたち、そして笠原君の努力で、途中も大きく滞ることなく、無事に工事を終えることができました。引渡し当日は、お施主様と事務所スタッフ一同で検査も兼ねてご一緒してきました。快晴の天気に恵まれて、気持ちよい別荘の空間に、チェックを忘れてのんびりしてしまいました。

ガス機器や、床暖房、窓の電動シャッターや、各種元栓の扱いなどを一通り工務店に説明して貰った後、お引渡しとなりました。お施主様は夕方から用事があるとのことで、設計側は残って、家具が入っていない段階でしたが、竣工写真を撮らせて頂きました。途中天井塗装に使ったカイムペイントの斎藤さんと前島さんが見学に来てくれたので、一緒に記念撮影させてもらいました。(恥ずかしながら変な格好で壁に張り付いているのが各務です)
お施主様のOKさま、長い間お待たせいたしました。担当スタッフの笠原君お疲れ様でした。そして東進建設の末吉社長、どうもありがとうございました。

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登って降りての回遊性 ミニロフトの工夫-2

子どもたちが遊べる別荘リフォームの工夫の紹介、第二弾です。先日書いたミニロフトの工夫-1で、ミニロフトへの登り壁の工夫を紹介しました。実はこのミニロフトへは、もう一つ登る(下る?)手段があります。

回遊性のあるロフト

それがこの正面に見えるすべり棒です。手で棒に掴まって、足を突っ張りながら登る棒は、同時にロフトから降りる際に消防士さんたちのように滑って降りることができます。登り壁から登って、すべり棒で降りる。この回遊性が生まれることで、上り下りの工夫や、速さの競争、或いは追いかけっこといった、遊びのアイデアが生まれてくるようです。

先日、初めてお孫さんと一緒に行かれたお施主様から、写真と一緒に嬉しいご報告を受けました。お孫さんたちは、あまりに楽しいロフトで、ずっと遊び続けたそうで、「東京の家を引っ越して、この伊東の別荘に移り住みたい!」と言ってくださったそうです。

設計者冥利に尽きる言葉で、担当の笠原君共々、本当に嬉しかったです。

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ナゾの棒の正体は?ミニロフトの工夫-1

伊豆の中古別荘リフォームのデザインの工夫の紹介です。

のぼり壁の工夫

写真の床に転がっているナゾの棒、長さはマチマチで、太さも途中で削ってあり、太い部分と細い部分があります。テレビの某劇的リフォーム番組であれば、ここで匠(タクミ)が登場して、棒を削りだして、プログラムの最後まで、その正体を明かさないのでしょう。ここは普通のブログですから、もったいぶらずに説明いたします。

登り壁の工夫

この写真で、スタッフの岸本さんが登っている壁の取っ掛かりが、この棒の正体なのです。子どもたちが登れる、ミニロフトを設けましたが、そのロフトへの登る一つの方法が、この「登り壁」です。ランダムな配置で、ランダムな長さ、子どもたちが自分の身長や体力に合わせて、どの棒に捕まって、或いは足を掛けるのかを判断しながら自力で登ってもらう、そんなイメージの壁です。大人にとってはリラックスしたい別荘も、子どもにとっては体力が有り余って、動き回りたくなることが多いようです。こんな工夫があれば、雨の日でも、子どもたちは退屈しません。

上り壁の詳細

デザインとしてスケッチを書いたり、ランダムな配置をレイアウトするのは、設計上、とても簡単な作業です。しかし、体重30キロを超える子どもたちが、登ったり降りたりする荷重を支え、しかもレッドシダー張りの壁に金物は見せたくない、そんな工法的な問題を、大工の棟梁と相談しながら、取り付けの工夫を考えました。レッドシダーの裏側に、合板を二枚張りにして、表と真ん中の一枚には棒の直径に合わせた穴を空けておいて貰う。
その穴の位置に合わせて、棒を設置し、最後に裏側から閉じた合板をビスでしっかりとめる、そんな方法でこの棒をきれいに固定して貰いました。棟梁の佐々木さん、きれいな納まりで作ってくれて、どうもありがとうございました!

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増築玄関のデザインの意図

伊東の別荘デザインリフォーム現場もいよいよ終盤に差し掛かって参りました。以前のコラム別荘の新しい玄関の考え方でも書いたとおり、かつては建物下部のピロティーから、急勾配で上がっていた玄関を、年配のオーナー夫妻のために、外部に緩やかな勾配の階段とこじんまりとした玄関ホールを増築することになっています。古い別荘に対して、新しい要素が加わるので、デザイン的には全く別の構成要素が取り付くイメージとしています。

増築玄関

階段の箇所の上部には、既存の押入れが出っ張ってきているので、それを避けるように、階段が少し歪むことをデザイン要素として取り上げています。外側に歪んだ形となったことで、上手く人を招き入れるデザインになったのではと自負しています。古い別荘の外観は、ベージュが風化したような色なので、この玄関部分の色合いは、全く変えてダークグリーンとしました。

緑の板金張りの増築玄関

緑の植栽の中に埋もれた箇所であることと、緑の中を通り抜けて、新しく生まれ変わったインテリア空間に入ってゆくイメージで、この色を選びました。鋼板の張り方も、普通の葺き方ではなく、板金屋さんの技術が必要な一文字葺きとしました。増築部分が一つの塊に見えるようにするためです。

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