Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ユーロデザインハウスのCaseStudyハウス見学

見学記

以前から興味を持っていた高級輸入建材のユーロデザインハウス(以下EDH)社の社長、ステファン・ダビドさんに案内して頂き、フローリングを始めEDH社の製品をふんだんに使った西麻布のケーススタディハウスを拝見させて頂きました。

元々は地下1階、地上2階建てだった住宅を、大規模に手を入れて、屋上にペントハウスまで作ったリノベーション住宅でした。

Steffen David ステッフェン ダビド

社長のステッフェンさんが手に持っているのがEDH社が扱っているマーフィーの幅広で厚突きの迫力フローリングです。

マーフィー社のフローリング

欧州でも最高級とされるフローリング材を幾種類も拝見させてもらいました。ヒビの処理の仕方や、写真手前のような表面のノコ跡のような凹凸が独特の魅力を発っしていました。

こちらは、ダイニングキッチンです。変形の逆L字型の特注キッチンとモルタル塗りの壁と天井、そしてオークフローリングで構成された空間です。

oak flooring

床をアップにした写真です。155ミリと185ミリと240ミリの三種類の巾をランダムに組み合わせたフローリングでした。

ダイニングとリビング間に設けた中庭です。元々は部屋があった個所で、減築して屋外空間を取り込んでいました。

こちらは屋上のペントハウスから繋がるウッドデッキのテラスです。六本木ヒルズが間近に見える魅力的な空間でしたが、残念ながら雨天だったので、ソファの座り心地は試すことができませんでした。

地下まで下りてから見上げた階段です。鉄の構造フレームにフローリング材を貼って作った、繊細でいながら力強く感じる不思議な階段でした。

こちらは1階の寝室です。リノベーションを設計した建築家の芦沢啓治さんとお施主様が一緒にデザインを考えた、高級素材をふんだんに使った、不思議な魅力をたたえた空間の数々を拝見させて頂きました。

こちらがCaseStudyハウスの外観です。この住宅が完成するまでのエピソードや間取り図はこちらのホームページにて紹介されています。ユーロデザインハウス社の高級素材とリノベーションの可能性を強く感じることができる、貴重な見学会でした。どうもありがとうございました。

千葉夫妻設計の自邸見学会

見学記

友達の建築家、千葉洋・有紀さん夫妻が設計し、やはり友達の建築家、溝部公寛さんが施工した住宅(千葉さん自邸)のオープンハウスに伺って参りました。

斜面地で、変形敷地の、とても難しい条件の敷地でしたが、建築家夫婦らしい大胆な間取り構成と贅沢な吹き抜け空間を抱えた、とても魅力的な住宅でした。

ダイニングの直上にあるのが、この大きな吹き抜けです。二階には吹き抜けに面して、セカンドリビングがあります。

こちらは吹き抜けからの身オロシです。無垢のオークフローリングと白いクロス壁でとても清潔感のある空間に仕上がっていました。

リビングからダイニングとキッチンを見返したシーンです。敷地の傾斜を活かして、リビングを二段ほど下げていますが、その段差がリビングをちょっと囲まれた空間に作り上げています。ソファー背面のピクチャーウインドウに緑が映えていました。

所々に無垢の木材を使いながら丁寧に施工してある寛建設の技術力と、洗練されたディテールは安心感を感じます。快晴に恵まれたことで10%程魅力が増していたかもしれませんが(?)、本当に気持ちが良く、ずっと居たくなるような素敵な住宅でした。洋さん、有紀さん、住宅の完成どうもおめでとうございます!

排水管のファイバースコープ検査@高輪I邸

高輪I邸

現在、リフォーム計画進行中の高輪のマンションリフォームI邸で、排水管のファイバースコー プ検査を行いました。

排水管チェック

先回の事前解体調査で、スラブ下(下階の天井裏)を通る給水管とガス管の状況が問題がないこと、そして給湯管は以前のリフォーム工事時に架橋ポリ管に刷新されていることが判っていましたが、排水管だけは検査できていませんでした。

二種類のファイバースコープ

写真二種類のファイバースコー プを使い分けての検査でした。左の黒く細い径のものは管径50ミリ以下の配管内部もチェックでき、更に手元のコントローラーで上下左右に首を振ることができる優れものです。ただ、全長が3mしかないので、長い距離分をチェックすることができません。右側の金属製のものが通常の物です。大きくリールにまかれているので、全長が幾らあるのかは判りませんが、管径75以上の管であれば、相当の長さをチェックできます。ただ、首振りができないので、何度も管が曲がっている場合には先まで届かない可能性があります。

今回は、二種類のヘッドを使い分けて、4カ所の排水管全てを調査することができました。調査最中から、写真のモニターでカラーの映像をチェックすることができるので、工務店の担当者と水道屋さんにも立ち会ってもらい、一緒にチェックすることができました。
結果としては、管がVP管(塩化ビニール管)であることと、定期的に高圧洗浄を行っているからか、築年数が37年も経っているのに、とてもきれいな状態で、下階にお住いの方にお願いして天井を開けての工事を依頼する必要がないことが判り、一安心でした。今回の検査で25万円程掛かりましたが、安心を買うことができたので、とても良かったとお施主様も喜んでくださいました。