Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

高輪I邸 全館空調システムの点検

高輪I邸

元々が外人用に作られたマンションだった高輪I邸には全室空調設備が入っています。機械自体はGE(ジーイー)エアコンですが、今はGEがエアコンから撤退しているので、後継会社であるデンソーエースに点検をお願いいたしました。

全館空調システム 室外機のチェック

まずは一番重要なベランダに置かれた室外機をチェックします。前面のグリルを開けて、内部の配管と配線をチェックします。

冷媒管には圧力計を取り付けて、圧が正しくかかっており、管に穴が開いていないかも確認します。

こちらは室内機の点検の様子です。室外機の横に水道栓に直結された加湿器がついていましたが、こちらは残念ながらもう使えなくなっていました。

以前のオーナーがあまり頻繁に清掃していなかったようで、室内機のフィルターはご覧の通り、ホコリだらけでした。

風量チェック

全ての室内吹き出し口からの風量チェックも行い、ダクトの接続に問題がないことも確認して貰いました。

検査後には、点検のデータを掲載した検査シートに加え、どのくらいまで使えるかの目安と、当座に必用な補修費の見積りまで作って貰いました。結果としては、一部部品の交換が必要になりますが、まだ使えること、そして将来的に故障があっても、室外機の交換が可能な形態なので、補修しながら使ってゆけることが判りました。
このシステムを交換することになると、空調工事の費用だけで2~3百万円程度上乗せされてしまうことが予想されていたので、大変助かりました。

未成工事と補修工事

六本木T邸

六本木T邸に未成工事と補修工事で伺って参りました。

金庫設置

未成工事として1つは、震災の影響で搬入が一月以上遅れた金庫の設置です。大人3人でようやく持ち上がる重たい金庫を、マニュアルに従って開錠し、内部から底板を貫通させて床に固定してきました。勿論、後日お施主様が新しいキー番号を設置すれば、僕らには開錠できなくなります。

テレビのインターネット接続

こちらは、テレビとアンプを共にインターネット接続している様子です。金庫に比べれば軽いテレビですが、なかなか背部の取付け金物と上手くはまらず、結構大変な作業になりました。テレビでyoutubeを楽しんだり、ラジオで世界中のFMを楽しめることを初めて知りました。

照明のシューティング

まだ照明のきちんとしたシューティングができていなかったので、照明デザイナーの三橋さんに調整して貰いました。使い勝手を考えながら、細かく角度を調整する姿勢には、いつも感心してしまいます。

揺れにより壁塗装にヒビが入っていた個所の補修中です。まず周りの壁と床を養生し手から、ヒビはカッターで大きくカットし、割れ目に沿ってコークボンドを注入後、パテ処理して上塗り塗装します。小さなヒビでもそれなりの補修が必要になります。

インテリアアート交換

こちらはアートの交換です。先日の打合せでの決定に従って、ちょっと陰気に感じた黒いコラージュ作品を同じ作家の白っぽいコラージュ作品と交換しました。額は白木で作って貰いました。また、お施主様が気分によって架け替えたいとのご希望で、赤っぽい作品も納入することになりました。

ギターコレクションの展示

最後に、お施主様の暮らしぶりを少しだけ紹介します。書斎に作ったガラス棚は、演奏者でもコレクターであるクラッシックギターを展示用でした。湿気で音色が変わってしまうので、ガラス扉と棚内部の加湿器で湿度をコントロールするそうです。

リフォームプラン決定 現地マーキングへ

高輪I邸

連休前に基本方針が決まり、細かい収納や使い勝手を変えたバリエーションパターをお見せしていた、高輪I邸のリフォームプランが決まりました。

リフォームプラン決定

玄関入って正面に廊下が続き、その左側がキッチン、右側が寝室エリアになります。オレンジ色の点線で書かれている通り、キッチン側も寝室側も回遊動線が確保されています。また、紫のラインは家事動線です。キッチンから寝室を通らずに、直接洗面の洗濯機にアプローチできる空間構成になっています。

リフォーム決定プランの模型

こちらが決定プランの模型です。写真では判りにくいですが、寝室部分は水回りの配管との関係で、リビングダイニングから二段分ほど床が上がっています。専門的な話になりますが、寝室は直接の採光が取れない場所なので、リビング側に障子を設け、二室一室の考え方で採光基準をクリアしています。

現場がすぐ近くですので、早速お施主様夫妻と現地に伺って、プランの壁位置に沿って、床にテープを貼って、疑似的に空間を体験して貰っている様子です。緑のテープが壁のラインで、オレンジのテープは造作家具のラインです。

現地マーキング

模型があっても、テープが貼ってあっても、まだ判りにくい個所があるので、身振り手振りで壁位置を作りながら、生活の動線を確認して頂きました。