Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

六本木T邸の解体完了と墨出し確認

六本木T邸

約2週間かかって、ようやく六本木ヒルズレジデンスのT邸の解体が終わり、現場を確認して参りました。とにかく、音がする工事(塗装とクロス張り以外のほぼ全て!)が11時から17時までの間と厳しく決められたマンションのルールがあるので、非常に時間が掛かりましたが、何とか一つの難関を乗り越えることができたようです。

六本木ヒルズレジデンス 解体完了

写真は森ビル側のメンテナンス会社にお願いしている、スプリンクラーと自火報とインターフォン関係の移設位置を打合せしている様子です。

特にスプリンクラーは、ステンレス製のフレキホースで、ちょっとの移設は簡単なのですが、撤去することになると、ホース内の水を全て取り除く作業もあるので、そのルート確認も行いました。

スプリンクラー移設 マンションリノベーション

ステンレスホースは、雑に扱うと水漏れする可能性が高く、水漏れしてしまうとそのまま下の階へ漏水してしまうので、扱いも細心の注意が必要な要素です。

SRC(鉄骨入りのコンクリトート)柱や既存壁の位置を基準に、オーダーユニットバスや既存を転用するキッチンのレイアウト寸法等を見比べながら、現場監督のTさんが出してくれた墨出しのチェックも行いました。床に記された黒い線と青い文字が墨出しの表示です。水回り部分の床は元々排水管のルートと為に一段落とされていますが、その段差との関連も重要な墨出しチェックポイントでした。

家の時間-14 高級マンションリノベーション-2

白金台S邸

建築家リフォームの記事を連載しているウェブマガジン「家の時間」に、高級マンションリノベーション_寝室・玄関・書斎編を寄稿しました。

高級マンションリノベーション実例

先回の記事-高級マンションリノベーション 窓と天井編に続き、再び白金台S邸を題材にさせて貰っています。

高級マンションのマスターベッドルーム

寝室のしつらえでは、壁や建具、造り付け収納や間接照明だけでは、快適な空間は完成せず、置き家具やベッドのリネン、カーテンや小物のレイアウトまで考えて、初めて気持ち良い空間が完成するという内容です。

高級マンションの書斎

長い書斎では、廊下を活用したちょっと不思議な空間構成を説明しています。

単調な長い廊下を書斎に取り込んで、以前とは違った位置に間仕切りの建具を取り付けたことが判るでしょうか?

色々なものが収納され、家の交差点ともいえる玄関についても、的確な収納の配置計画や、パブリックとプライバシー動線を考えた建具などについて記事を書いてみました。

ペルシャ絨毯の廊下用ランナー敷物

白金台S邸

昨年からずっと探している白金台S邸のリビングのラグですが、本日はペルシャ絨毯のお店に幾つかのサンプルを持ってきてもらいました。

ペルシャ絨毯

リビングラグの候補も見つかりましたが、それ以上にピタッと来たのが、書斎廊下のランナー敷物でした。写真は赤色が美しいサンプルの数々です。両側を本棚挟まれた書斎廊下の空間が、このランナーによって明るく華やかになり、空間のグレードも高まったように感じました。

書斎廊下のランナー敷物

単調になりがちな廊下の歩行も、このランナーの触感が足裏に変化を与え、快適なものになりそうな予感が致しました。

書斎から廊下を見たシーンも、ピタッと決まりました。本当はリビングのラグ探しが主目的でしたが、あまりのフィット振りに、皆こちらの方に興奮してしまいました。

リビングのペルシャラグ

一応、こちらがリビングラグの候補に挙がっているものの一つです。玄関の候補のラグも含めて、2~3日体験させてもらったうえで、後日正式に決定することになりました。