Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

中西ヒロツグさんのセミナー@日経リフォーム博

見学記

週末、有明のビックサイトで開催されていた日経リフォーム博に出かけてきました。建築知識学校のリフォーム設計力養成講座で一緒に教えさせて頂いた、”リフォームの匠”こと中西ヒロツグさんがミニ・セミナーを行っているとのことで、その話を伺って参りました。

中西ヒロツグさん

相変わらず、ユーモラスで判りやすく、親近感の湧く話しぶりで、沢山の参加者もみな話に惹き込まれて、聞きほれていました。

話の内容は、リフォームとリノベーションの違いや、あの「劇的!ビフォー&アフターの裏話」等で、建築知識学校の際はプロ向けの話でしたが、今回はクライアント視点の話でとても盛り上がっていました。

セミナー後は、他の展示をザッと見て回りました。いくつか興味をひく展示がありましたが、その一つがこのキッチン展示でした。数社のキッチンメーカーが共同で展示しているブースで、最新のキッチン機器や、各社のユニークなデザイン事例などを視察することが出来ました。

 展示会の一角では、リノベーション協議会の会員企業が主催する「リノベーション学校<特別授業>」も開かれていました。短い時間でしたが、リフォーム&リノベーションの最新情報や他社の動向を知ることが出来て、とても興味深いひと時でした。

久が原H邸(新築物件)の現場視察

新築住宅

建築家の友達・谷村悌君と一緒に設計していた久が原H邸の現場を見て参りました。本来、リフォーム・リノベーションに特化しているので、新築住宅の設計はお断りしているのですが、このH邸のお施主様は10数年来のお知り合いだったので、他の建築家とのコラボレーションであればお受けできるという条件で、設計のお手伝いをさせて頂きました。

すでにキッチンも入り、ボードの塗装・クロス下地工事が行われている段階で、来月頭には引き渡しの予定です。二階の大空間リビングに、温かい冬の西日が奥まで差し込んでいる様子はとても印象的でした。

こちらは1階の玄関ホールと寝室です。谷村君の丁寧な設計(使い勝手の面については、特に各務からもアドバイスさせてもらっています)と、それを丁寧に施工している工務店との協力で、とても気持ちが良い空間に仕上がりつつありました。

自火報・スプリンクラー 移設打合せ

六本木T邸

六本木T邸では、間仕切りの位置を大幅に移設する予定なので、それに従って、自動火災報知設備(通称:自火報)やスプリンクラーなどのマンション全体の報知設備と関連する機器の移設が発生します。これらはマンション側が指定した業者のみが扱える工事なので、その打合せを行って参りました。

自火報移設

図面のように、既存エアコンの移設や、照明器具のレイアウトや天井裏の設備配管との絡みなどで、複雑に機器の移設を行うことになりました。自火報とスプリンクラーは消防法に関連し、設置届や検査もあるので、きちんとしたルールに則って移設してゆく必要があります。

高級マンションならではの問題ではありますが、最新式のインターホンを兼ねた住宅情報盤の移設も問題になりました。インターネットと接続された盤からは食事のデリバリーやタクシーの呼び出しもできる便利なツールではありますが、その分移設工事にも細心の注意が必要で、こちらの工事もマンション側の指定業者さんにお願いすることになりました。

打合せが終わるころは陽が沈む間際で、富士山と三日月が美しいシルエットを見せてくれました。