先週末に遊びに伺ってきた軽井沢Y山荘の訪問記の続きです。実際に週末の遊びに伺って、設計の際には思いも付かなかった発見が幾つかありました。その一つが音についてです。まだ寒い冬の軽井沢は、人出もほとんどなく、本当に静かなのですが、静かな分だけキッチンで食事を用意している包丁のタンタンという音や、鍋のグツグツする音が新鮮で嬉しくなるのです。寝室に置いたピアノで練習するワカちゃんの音楽や、リビングの薪ストーブのパチパチはぜる音も、森の中に染み入るように静かに響きます。その分、扉のきしみや浄化槽のモーターの音も深夜に響くことも判りました。
そして別荘のもう一つの楽しみは子どもなのだと、改めて感じました。子供たちが別荘の特別な雰囲気で興奮しているのが、大人にも伝播して、楽しい気持ちが増幅されるのです。幾つか子供たちが遊べるように考えた仕掛けですが、予想以上に上手く作用してくれていました。小さな出入り口やのぼり棒、デッキの樹木や手摺などでワカちゃんが上手に遊んでくれると、セイ君も喜んで、大人の場の雰囲気も盛り上がってくるのです。ただ、子供たちが興奮し過ぎて、眠らなくなってしまうのは誤算でしたが…。
写真はデッキチェーアで寛ぐ僕らです。冬でも日差しが当たる部分は温かく、ついうとうとしてしました。とにかく自分達でリフォームのお手伝いをした別荘に、泊りがけで遊びに伺ったのは、楽しかっただけでなく、色々と勉強にもなりました。Y夫妻、どうもありがとうございました。