渋谷区Q邸のリビングのコーナーにて、造作書斎家具の組立てが始まりました。
元々はこの柱型の奥のスペースは壁で閉じられており、全く無駄にされていた空間でしたが、隣室の洋室との間仕切り壁をうまく調整することで、コンパクトな書斎コーナーを作ることができたのです。
棚板を組み立てている横に立て掛けられていたこちらが、ユーカリをアンモニア処理してウォールナットのような濃い木目にした扉材やカウンター材です。
吊戸棚もこの写真では分かりにくいのですが、結構入り組んだ造りになっており、造作家具をお願いしている現代製作所の担当の吉岡さんもどうやって組み立てればよいかを必死に考えてくれました。
実際にはコンパクトな書斎コーナーなのですが、少しでも大きく見えるように、手前の柱型の部分にまでカウンターが伸びているように見せるために、ちょっとした工夫をしています。
隣室との間には壁を立てず、家具同士の背面で間仕切るように考えています。向かって左側のコーナーには、お掃除ロボのルンバの最新型が入る寸法を確保しています。
こちらは壁裏の洋室側から見た書斎コーナーの様子です。この段階では書斎家具が洋室側に出っ張っているように見えますが、こちら側にも収納家具や本棚を作るので、最終的にはきれいに見えるようになるのです。
吊戸棚家具の棚板の背面にLEDの間接照明を入れてテストしてみた様子です。背面は塗装で3分ツヤに仕上げて貰っていますが、LEDの光の粒が見えないギリギリの仕上げとなっています。
こちらは数日後に書斎コーナーが完成した様子です。カラーガラスや固定棚も取り付けられて、カチッとシャープに仕上がりました!
こちらは施工会社青の現場監督の岡田さんと、電気設備会社のムラデンの井上さんがキッチン側の飾り棚の間接照明の点灯実験をしてくれている様子です。
こちらの飾り棚も、まだ扉や棚板が付いていませんが、キッチンから伸びてきたエンペラドール(大理石)のカウンターがうまく造作家具に組み込まれています。
バイオエタノール暖炉のエコスマートファイアーの設置周りのセラミックタイルのデクトン張りも完成間近です。
キッチンのシンク側カウンターの吊戸棚は、オーダーキッチンのリネアタラーラが作った箱に、サイドパネルを造作家具の現代製作所が作って合体させたシロモノです。
キッチン奥のユーティリティーコーナーの鏡面塗装のルーバー引き戸が仕上がってきました。
ピタッと納まったさまは気持ちが良いです。
キッチンは、レンジフードの取付けが終われば、ほぼ完了状態です。写真左上に写っているのは…、
ダイニング上の折り上げ天井の突板張りです。このブログの時にニッシンイクスで選んで頂いたリアルパネルが張られました。
きれいな突板面に、ダウンライトの孔が開けられていきます。
玄関のベンチ上に並べられた大量の板は…、
大型シューズインクローゼット(SIC)の靴用の棚板です。ロイヤルの背面金物に沿って、現代製作所の職人さんたちによって、どんどん取り付けられてゆきます。
SICの入り口の右側だけでこれだけの棚板がありますが、左側にはこれ以上の棚板が取り付くのです。
こちらは僕らが良く作って貰っている引き込み扉用の特注金物です。
今回は、青の岡田さんと一緒に練ったアイデアで、ちょっと変態的な(笑)扉の仕様を考えています。
建具に対して、取っ手部分が随分手前にありますが、完成してのお楽しみです…。
建具と言えば、廊下に面した設備機器類を納める鉄扉の装飾も出来てきております。廊下突き当りの既存鉄扉がとても目立っていたので、既存扉上から写真のようなあみだくじのようなパネルを張って、目立たなくしております。
あみだくじ部分の詳細です。テクスチャーのある織物クロスを目地に差し込んで張って貰っています。
廊下左側に鉄扉がありますが、随分目立たなくなってきました。また、正面の独特なデザインのスチールのFIX窓も良い感じです。
最後のこちらは、主寝室の特殊塗装仕上げの壁です。Qさまご夫妻のテーマカラー(?)のブルーを左官風に仕上げて貰いました。