Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

KONARAHOUSE茅ケ崎ショールーム訪問

湘南T邸

リゾートマンションリフォームプロジェクト湘南T邸の施工会社として白羽の矢を勝手に立てさせて頂いたKONARAHOUSEの茅ケ崎ショールームをTさまと一緒に訪問させて頂きました。

コナラハウス茅ケ崎モデルルーム訪問

コナラハウスの小形さんご夫妻とは、2017年7月にあるインテリア関係の集まりで初めてご挨拶をさせて頂きました。当時は、コナラさんのことは存じ上げていなかったのですが、コナラハウスのプレゼンテーションを見て、トラディッショナルなインテリアをベースに、コンテンポラリーな色使いや素材を取り入れ、トランジッショナル(伝統と現代の融合)スタイルに昇華させるデザインに大きなショックを受けました。プレゼンテーション後にご挨拶に行こうとしたら、小形夫妻からこちらに寄ってきて下さり、「以前より、カガミ建築計画のブログのファンでした」といって貰って以降のお付き合いなのです。こちらに湘南エリアでご相談があったお客さまをコナラさんにご紹介したプロジェクトがうまく進んで、お客さまからも小形さん達からも感謝されたこともありました。お客さまをご紹介差し上げた経緯がコナラさんのブログの記事になっています…。

コナラハウス茅ケ崎モデルルーム訪問

その後も、インテリア関係のセミナーなどでお目に掛っていましたが、実力が広く認知されるようになり雑誌「I’m home.」や「Real Kitchen」や一般誌でも取り上げられることが多くなり、いつか何かのプロジェクトでご一緒したいですねと連絡を取り合っておりました。

KONARA HOUSEモデルルーム訪問

そんな時に、湘南T邸のお話しがスタートして、施工会社としてお願いできないかをコナラハウスに相談させて貰ったところ、是非ご一緒したいとのお返事を貰いました。とはいえ、お客さまとの相性もあるので、まずは僕らが都合がつかなかった土日の日程で、Tさまご夫妻お二人で茅ケ崎のモデルルームを訪問して頂き、とても気に入って頂いたことを確認したうえで、改めてTさまと弊社担当スタッフの前田君と僕の三人でショールームを訪問させて頂きました。

コナラハウス茅ケ崎モデルルーム訪問

まずは先に着いた前田君と僕でザッとショールーム内を見学させて頂きました。以前はご自宅を兼ねたショールームだったので、毎回の片付けが大変だとの話は聞いていたのですが、今は違う場所に小形一家は引越して、こちらはショールーム兼、撮影スタジオとして使っているとのことでした。

コナラハウス茅ケ崎モデルルーム訪問

当時は、色々な場所をご夫妻でインテリア雑誌や本を見ながら住みながら手を加えて行ったそうで、大変だった分楽しさも沢山あったとの話を聞かせて貰いました。

コナラハウス茅ケ崎モデルルーム訪問

Tさまがいらしてからは、家具の作りや金物の使い方等、専門的なことも確認しながら、ご一緒に改めてお部屋を回らせて頂きました。

コナラハウス茅ケ崎モデルルーム訪問

Tさまご夫妻のお好みのインテリアテイストとも合う部分も多々あり、実際の物を見ながら設計を相談できる強みを改めて感じておりました。

KONARA HOUSEモデルルーム訪問

小形ご夫妻がかつては実際に使っていた寝室です。さすがにTさまはこれは黒くてシャープ過ぎて、リゾートライフには合わないと仰っていました。

KONARA HOUSEモデルルーム訪問

廊下を腰壁や塗装で装飾し、天井を木張りにするアイデアは、どこかで是非取り入れたいとのお話しもありました。

コナラハウス茅ケ崎モデルルーム訪問

約25~6年前にニューヨークのCicognani Kalla 建築事務所で修業していた頃は、このような腰壁やケーシング付きのパネル装飾建具の設計もしていたので、慣れ親しんだデザインではありますが、担当スタッフの前田君はこのようなデザインは初めてなので、細かい取り合いのことを小形さんたちに根掘り葉掘り聞いていました(笑)。

コナラハウス茅ケ崎モデルルーム訪問

楽しいインテリアや空間の工夫がいっぱい凝らされたモデルルームで、周囲の緑も相まって、日本にいることを忘れてしまうようなひと時でした。因みにこちらは2階の廊下突き当りに設けられたアトリエコーナーです。

KONARA HOUSEモデルルーム訪問

モールディングやケーシングを多用して、洋風な住宅を提案する作り手としては、輸入住宅というジャンルの会社があります。ただ、彼らはほぼすべての建材や素材やデザインを輸入先の北米や欧州に頼っているので、日本の暮らしと合わせる部分で齟齬があったり、デザインがパターン化されていることで、モダンな要素を取り入れることが難しい等の問題がありました。それに対してコナラハウスは、小形夫妻が自宅でのトライアンドエラーを繰り返しながらの実験と、モダンインテリアを研究することで、見事に日本風のトランジッショナルスタイルを作り上げることができていることが、大人気の秘密だと実地で理解することができました。

コナラハウス茅ケ崎木工場訪問

モデルルームの対面には、大きな納屋のような建物があり、内部がこのような加工場となっています。

コナラハウス茅ケ崎工場訪問

KONARAHOUSEの社員でもある職人さんが3人ほど造作家具などを作成中でした。

コナラハウス茅ケ崎材木小屋訪問

ウッドショックの影響も多少あるとのことでしたが、内部造作材などは小形さんが気に入ったものをある程度買い貯めしているとのことでした。

コナラハウス茅ケ崎モデルルーム訪問

最後のこちらの写真はおまけで、ポーチのブランコベンチで寛ぐ僕、各務です。
仕上げのレベルや隠れる部分の作り方、造作家具の金物等、カガミ建築計画が考えている施工レベルの空間を十分に作れる力があることが判り、会話の中でもお客さまのTさまとコナラ・小形さんたちの相性も良いことが分かったので、これから見積り作業に入って貰いますが、基本的にコナラハウスで施工を考えてスケジュールも組み立ててゆくことになりました。Tさまご夫妻、そして小形さんご夫妻、どうぞ今後とも宜しくお願い致します!