ニューヨーク研修の一環で、日帰りで郊外のハンプトンに出かけてきました。ハンプトンとは、マンハッタンから車で約2時間の富裕層が集まる別荘地で、日本でいえば軽井沢と湘南を掛け合わせたようなイメージの場所です。6月4日の独立記念日前後から9月頃まで、ニューヨークのお金持ちの半分がハンプトンに引っ越しているのではと思えるほど、社交的にも賑わう場所です。
ハンプトンは、中心のサウスハンプトン、その郊外に散らばるイーストハンプトン、ウォーターミル、ブリッジハンプトンやハンプトンベイズといった小さな町を合わせてハンプトンズと呼びます。写真は、サウスハンプトンの繁華街の様子です。ちなみに、1994年にCKAで働いていた時には、サウスハンプトンの別荘の設計監理を担当していたので、一年中現場監理に来ていました。
こちらは繁華街から車を2分ほど走らせた、高級別荘地の様子です。海辺のリゾートで、海だけでなく沢山の入江や池が複雑に絡み合った地形の間をこのような樹木に覆われた涼しげな通りが縫って走っています。
通りの両側には写真のような豪華な別荘が並んでいます。
これは町の不動産屋の店頭広告ですが、勾配屋根にウッドシングル張りの外壁で、ちょっとすすけたような灰色を基調と、左右にウィングを張るような構成が典型的なハンプトンスタイルの別荘です。
そんな高級別荘街から一歩入り込んだ、この細道(既にここから私有地です!)の奥、昔働いていた事務所CKAのボス、ピエトロ・チッコニャーニが借りている別荘を訪問しました。
細い道を抜けた先に現れた別荘です。気温は30度を超える猛暑でしたが、湿度が低いので木陰は涼しく、思わず左手に見えるハンモックで一寝入りしたくなります。
別荘の内部は木目調で、本来のハンプトンスタイルからは少し外れていますが、天井の高さや、好きな家具を集めたインテリア、そして目の前には池が広がる構成は、ハンプトンらしい別荘なのではないでしょうか。
広さは300平米程度で、標準的な広さで、CKAで設計した別荘では、500平米超えや800平米程の大きな別荘も幾つか拝見したことがあります。こちらは4ベッドルームの間取りですが、写真のように立体的に構成されているので、広さ以上の伸びやかさを感じました。
最上階の主寝室は正面に池を望むベストな位置にあります。写真左上、ベッドの上には屋根裏部屋があり、マスターベッドルーム専用の浴室と洗面があり、寝室越しに景色が楽しめる仕掛けになっていました。
こちらは池川から見た別荘の外観です。左手奥にはプールが見えます。何の施設もないように見えますが、実は地下にヒーターが梅らえており、温水プールにできるようになっています。
お買いものや料理、お掃除は二人のハウスメイドがしてくれます。ちょうど、ピエトロの彼女と、二人の娘さんと彼女たちの友達が訪問中で、大きなBBQリブとたくさんのベリー類が見えますね。
僕らはしばらくプールで泳がせてもらった後、徒歩5分のところにあるビーチに散歩に行ってきました。海岸の様子は日本に似ています。少し人口密度が低いのと、駐車場には地域の人か別荘オーナーしか駐車許可をもらえないので、いわゆる観光客が少ないのが特徴です。
帰り際は、再度サウスハンプトンの町に寄って、ハンプトンスタイルのインテリアショップを見て回ってきました。