Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

着工に向けての数々のお打合せ@大田区S邸

大田区S邸

ヴィンテージマンションリフォームの大田区S邸では、工事着工に向けて素材やデザイン、色味や家具等の打合せが進んでいます。

まずは弊社事務所に奥さまに来て頂いてのCGをリアルタイムで触りながらのキッチンの素材と色味のお打合せです。

上下の画像で、コンロ周りのキャビネットの色味が、上がグレーの塗装なのに対して、下が木目を残して灰色の染色した突板パネルになっているのが判るでしょうか?

当初はシャープでカッコよいイメージのキッチンになさりたいとのご要望でしたが、もう少し柔らかく暖かいイメージも加えてみたいとのこと、今ではすっかりCGマイスターになったスタッフの神崎さんにパソコンを触ってもらいながらイメージに合わせて、素材を色味を変えて、どのように変化するかをCGで確かめて頂きました。

そして、次は、キッチン素材イメージに合わせて、実際に染色した突板サンプルや、カウンター材としてほぼ採用することが決まった大理石のタージマハールと、そのコピーのタージマハール風のセラミックを、オーダーキッチンのリネアタラーラ・牧野さんに持ってきてもらっての確認お打合せです。

食材を置くカウンターはやはり本大理石で、ただ、ダイニングから少し距離が離れたコンロのバックセットは油汚れなどのメンテナンスが必要になるので、同柄のセラミックで進めることが決まりました。また、コーヒーカウンターなどの素材も決まったので、見積額をFIXすることができました。

建築要素の色きめが大分進んだので、気分転換も兼ねて(笑)インテリア要素のカーテンやラグの色味を見るためにマナ・トレーディング(通称マナトレ)のショールームにも伺いました。

僕らが良く採用するハンターダグラス社シルエットシェードも、ビデオでなく、実物で仕組みを見て頂くことで、使い方も良く分かったと喜んで頂きました。

あまり高価なラグは使いたくないとのお話もあったので、マナトレの比較的安価ながら豊かな風合いのあるラグのシリーズも見て頂きました。ただ、残念ながら「これだ」というものは見つかりませんでしたが…。

あとは直接自然光が差し込まない、ランドリールームにはアクセントクロスを貼ろうとのことでその候補を探し始めたところ、こんなに色々な種類の壁紙があるのだと、深みにハマってしまいそうでした。

マナはモールディングも扱っているので、壁のこちらの装飾を見て、Sさま邸でもモールディングを多用する予定なので、壁のサイズとモールディングのプロポーションの具合も見て頂きました。

こちらも別日に、担当の竹田さんに枠材として使用する予定のケーシング材を壁に当てて、既存ケーシングとの違いを見て頂いた様子です。

カーテンの目星も付いたところで、ご契約前の最後のお打合せとして、家具決定のためにアルフレックスの恵比寿ショールームに行きました。

奥さまのご実家でも使っているというSONAシリーズで進めることとなり、その張地の確認です。サンプル帳で気になった生地の大判サンプルを出してもらい、それを実際のソファにあてがって比較するのです。

SONAがおいてあるコーナーは薄暗かったので、最終的にはアルフレックスSRの入り口近くに候補の生地を持ってきて、ちょうどご自宅と同じような自然光が入るエリアで色決めをさせて頂きました。

このような経緯を経て、設計の内容が固まり、見積り額も纏まったので、工事をお願いするリフォームキューの森井さんにも来てもらって、最終見積りのご説明をさせて頂きました。今までであれば、このまま記名捺印して貰って契約となるのですが、最近はオンライン上で工事契約を締結すると、印紙代(約3万円)を節約できるので、後日ネットで契約を結ぶこととなりました。
これでいよいよ、着工の日程が決まりました。