ザ・ライブラリープロジェクトのご紹介ブログです。
最初のご相談時から大理石素材に対して強いこだわりを持っていらっしゃったHさま。キッチンショールームでは大理石をキッチン全面に使われた迫力にとても喜んで頂けましたが、自分で多様な選択肢の中から好みの大理石を選ぶような体験はまだでしたので、一度研究のためにもザ・ライブラリーのメンバーとHさまで岐阜県の関ケ原市と大垣市エリアに広がるの大理石工場と倉庫を見学して回ることになりました。

洗面+浴室+トイレ部分の大理石をお願いする予定のキダ・マーブルの齊藤さんにお願いして、Hさまとザ・ライブラリーから田口さん、岸本さんと現場監督の栗原さん、そして各務の総勢4名で新幹線の岐阜羽島から車に乗って大垣から関ケ原エリアを案内してもらいました。最初に訪問したミナミ石材が用意してくださっていたのがこちらのアラベスカートですが、しょっぱなから美しいアラベスカート見て、Hさまのテンションもかなり上がって、この大理石の枚数が揃うのなら、これで決めても良いとのお話もありました!
因みに、アラベスカートという名前は、白地にグレーのアラベスク模様(波のような模様)が入ることから、この名前で呼ばれています。

ただ、アラベスカートはここのところずーっと人気で、枚数が揃うものがほとんどないとのことで、最初のスラブももう1枚しか残っていないとのことでした。それでも、後ろの山に無造作に並べられているアラベスカートはどれも美しく、Hさまはうっとり(笑)なさっていました。

立てかけられていたものから、一枚を取り出してみてみたいとのことでしたので、ミナミのスタッフの方に、それを吊り出して、前面に持ってきてもらいました。

こちらもとてもきれいな模様が入っているものでしたが、左側は肌理の細かい泡状の模様があるのですが、右側が大きな白い部分があり、採用するには難がありそうでした。ただ、白っぽい部分を日塗工のカラーチャートで見ると、どのくらい白いのかを田口さんが見比べてくれております。

次に伺ったのはコスモマーブルです。こちらでも、齊藤さんが事前にHさまの好みをお伝えしておいてくれたので、倉庫の前面にアラベスカートとスタトゥアーリオ系の白い大理石を並べてくれていました。

ここでも素晴らしい出会いがありました。こちらのアラベスカート・カルペーボラ(Arabescato Calpepola)です!右側が緑色掛かっていますが、それでも美しい!とHさまには喜んで頂いたのですが、残念ながら枚数の問題がクリアすることができませんでした…。
因みに、アラベスカート(Arabescato)には幾つかの石柄があるとされており、一番有名なのが灰色と白のコントラストが美しいコルキア(Arabescato Corchia)、アラベスカートとカルカッタの中間体のようなカルペーボラ、そして、もう少し柔らかな模様のファニエッロ(Arabescato Faniello)やもっと温かい雰囲気のヴァッリ(Arabescato Vagli)などがあります。それぞれ、イタリア・トスカーナ州でアラベスカートが取れる採掘場の名前だそうです。
以下アラベスカート各種を比較した表やそれらの実例写真などは以下のブログ記事をご覧ください。