先日プロジェクトの設計デザインが始まった白金台H邸ですが、エアコンを全面交換するか、既存機器を活かして補修してゆくかで、費用的に大きな差が生まれることが判ったので、その調査に入って貰うことになりました。
空調機はアメリカンスタンダード社の空冷式エアコンシステムのダクトタイプです。室外機が屋上に一台、室内機も廊下に一台あり、そこから各部屋に向かって天井裏をダクトが伸びているスタイルです。
室内機については、7年ほど前にその時点で故障しそうだった部品を交換していたそうです。このようなヴィンテージマンションのエアコンは、GE(ジーイー)にしてもハネウェルにして、今回のアメリカンスタンダードにしても、メーカーが日本から撤退してしまっていることがほとんどなので、補修しようと思っても部品が無くなっていることがほとんどです。しかし、このマンション全体の空調も見てくれている城西エアコンに点検をして貰ったところ、今回補修が必要な箇所については、部品がまだあるとのことで、補修が可能との判断が出ました。
屋上に上っての室外機の点検の様子です。室内機よりも室外機の方が重要なので、電圧などの異常がないかもきちんとチェックしてくれています。
各吹き出し口に、風量と温度をチェックするセンサーを当てて、暖房と冷房それぞれを作動させたうえで、検査をして貰いました。
吹き出し口のルーバーのチェックまでしてくれています。
検査だけでも3人の方が来てくれた分で2万円+消費税の費用が掛かりましたが、検査の結果35万円程度の補修費用で、既存のエアコンが使えることが判りました。全面的にシステムを変更すると、400万円以上の費用が掛かると言われていたので、360万円ほどのコストセーブができたことになり、お客さまも大変喜んでくださいました。