品川の高層マンションのペントハウス(最上階住宅)のリフォームのご相談があって、現地に伺って参りました。
Nさまのご自宅のリビングダイニングは2面に大きな窓とバルコニーがあり、解放感抜群の空間でした。
リビング側からダイニング側を見返した様子です。それぞれのお手持ちの家具はKさまご夫妻のテイストが感じられ、またご家族のこれまでの歴史を感じる素敵なものなのですが、Kさまたちが仰っているように、ただフローリングの上にそれらの家具が置かれているだけのようで、インテリアの空間性といったものがあまり強く感じられませんでした…。
こちらはダイニングから廊下を見返したアングルの写真ですが、右奥に大きなクローズド型のキッチンがあります。3人のお子さまを育て上げた奥さまは、料理をするときには集中できて良かったとのことでしたが、子育てが終わった今となっては、折角明るいリビングダイニングがあるのに、日の当たらないキッチンにもう籠りたくないとのことで、オープンキッチンになさりたいとのお話しでした。
こちらがそのキッチンです。広いのですが、写真では手前で写っていない冷蔵庫からシンクまでの位置関係が遠く、とにかくキッチン内で歩き続けないと料理ができない、ちょっと非効率的なレイアウトになっていました。
この現地調査の前に、一度弊社事務所での無料相談でKさまご夫妻のリフォームについてのご要望を伺っていたので、事前に頂いていた資料で、リフォームの考え方を2案作って、ご説明させて頂きました。
二つの案を上下に並べたものです。どちらの案もダイニングに対してオープンなシンクのある対面カウンターを設けていることは共通していますが、トイレの向きが変わっていたり、浴室&洗面のレイアウトが反転していたり、キッチン奥のパントリーからWIC(ウォークインクローゼット)を通って寝室に抜けられるアイデアを盛り込んだものとなっています。
リフォームプランには、あまり表現されていませんが、この広い玄関ホールをどう見せるかも重要なデザイン要素になりそうでした。狭いよりは広い玄関ホールの方が良いですが、壁面収納だらけで使い勝手がイマイチ、そして何よりボワッとして掴み処が乏しい空間に感じられました。
キッチンや洗面&浴室などの水回り設備をどこまで移動できるかを、現地調査で見極めることも、今回の訪問の目的でした。こちらは事前にお客さまから頂いていた天井裏の排気ダクトのルートを示した図面で…、
天井の点検口から覗き込んでみたところ、ほぼ図面と同じルートでダクトが通っていることが確認できました。
こちらは床下の給水給湯と排水管とガス管のルート図です。こちらは現地では確認できませんでしたが、このお打合せの後、管理組合が保管している図面集を調べることで、間違いのない図面であることを確認することができました(時々、違う階の同じ間取りの図面が混ざって、間違いがあったりすることがあるのです)。
弊社では、こちらの事務所に来ての初回ご相談は無料としていますが、現地訪問することになると、その後のお打合せでの発言に大きな責任が発生するので、現地調査費用として10万円+消費税をご用意頂くようにしております。今回はその費用のこともご了承の上での調査でしたので、ご請求書をお渡しして、本日の現調を終わりとさせて頂きました。
ここから先の実際のリフォーム設計については、再度お二人でご検討をお願いして、改めてメールかお電話でご連絡をしてくださるのを待つという形で、当日は失礼させて頂きました。その数日後メールにて、正式にご自宅リフォーム設計のご依頼を頂きましたので、新規プロジェクトとして事務所で取り組んでゆくことになりました。
Kさまご夫妻、どうぞ今後とも宜しくお願い致します!