Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

赤坂N邸_家具入り竣工写真撮影

赤坂N邸

大分前にリフォーム工事が終了し、お引渡しを終えていた赤坂の高層マンションリフォームのN邸のお客さまから、竣工祝いの食事会のお誘いを頂きました。

一緒に設計監理をさせて貰った大学院の先輩の3*D空間創考舎の石川利治さんと二人で、家具入りの竣工写真撮影もさせて頂く約束で伺って参りました。

N様から、昼間の様子だけでなく、夜景もきれいなので、是非両方を見て撮影して欲しいとのご依頼があったので、お昼過ぎに伺ってまずは昼間の様子を撮影し、一旦それぞれが事務所に戻って、夕方再度お邪魔して撮影させて頂きつつ、お食事をご一緒するという変則的な流れの一日となりました。

ゴールドの左官材と色味を合わせたタイル張りの床、ポリフォームの硬質な大理石テーブルに、お手持ちだったヴィヴィッドな色味の家具に超高級スピーカーの独特のフォルムが相まって、ニューヨークのSOHOを思わせる不思議な高揚感のある空間をどう撮影するか、二人で悩みながら撮影させて頂きました。

岬の突端感をイメージしてデザインしたカーブ壁と、呼応するようにカーブを描く天井の折り上げライン。


大きな扇形のリビングダイニングと、特注のスチールサッシとガラスで仕切られた寝室空間。

ビビッドな色合いの家具とスピーカーにカチッとしたスチールサッシ。

どこから、何を主眼に撮影してもカッコよく撮れるのですが、同時に色々な要素が映り過ぎてしまうのが悩みなのです…。

こちらは在宅ワークも可能なビューのある寝室です。

この景色を眺めながらの仕事は羨ましい限りです!

玄関からリビングへの廊下も、暗く落ち着いた共用廊下の雰囲気を引っ張りながら、金属調左官仕上げの左壁と大理石調タイル仕上げの右壁の間をすり抜けてゆく、不思議なアプローチとなっています。

丸い円弧壁の内側は、トイレとなっています。
昼間の撮影は一旦ここら辺で切り上げて、また3時間後に伺って夕景から夜景を撮影させて頂きました。

周りが暗くなって照明がきらびやかな素材や色味を照らし出すと、また違った妖艶な雰囲気になってきます。

Nさまがクリエーションバウマンで見付けて誂えて下さった3色のカーテンも空間の雰囲気とマッチしています。

赤坂&青山の夜景を270度のパノラマで楽しみながら、美味しい食事を頂きました!

いつしか、話題はNさまも趣味でもお仕事でもある、音響とプロジェクションの話となり…、

お父さまがやはりオーディオマニアだという石川さんとNさまの会話が弾み、段々と付いて行くことができない高みへと行ってしまいました。

アンプとスピーカーを繋ぐケーブルだけで、数百万円もする特殊なケーブルの話や、

オリジナルのスピーカー接続用コンセントが、何かのことでなくなってしまったので、Nさまがご自身で作られたコピー仕様のコードの話など、聞いている限りにおいてはとても楽しいのですが、正直何が何だかわからない状態になってしまいました…。
長く、楽しく、美味しく、そして最後は不思議な一日となりました。Nさま、本日は長時間のお付き合い、どうもありがとうございました!そしてご馳走さまでした。