千代田区M邸は、ほぼ全ての壁と天井が漆喰仕上げになります。漆喰と建具枠の取り合いは、先日のブログで書いた八掛(ハッカケ)としていますが、巾木は白く焼き付け塗装したアングル金物を逆付けにして、すこしだけ床から浮いた仕上げにしたいと考えています。
こちらが現場に入ってきた白焼き付け塗装のアングル金物です。
出隅(壁の出っ張ったコーナー)の巾木は、このようにL字に組み合わせます。普通のアングルだと、コーナーがシャープになってしまい、足先を怪我してしまう可能性があるので、このように角を丸く切っているのです。
サンプルを作って貰った頃は、出隅の巾木の納まりは、45度のものを合わせたコーナーと考えていましたが、これだと、時間が経った時に先端が割れる可能性がありそうだとのことで、青の現場の樋口さんのアイデアで上記のようなものに変更した経緯があります。
壁のボード張りに先行して取り付け始められている巾木の様子です。
八掛枠との取り合いは、このようになっています。因みに、石膏ボードは二重張りなので、12.5ミリを張った上に9.5ミリを張り、本漆喰(下塗りと仕上げ塗りで2~3ミリ)で仕上げると、ほぼ巾木とボード面がフラットになってきます。
こちらは後日、下張りの1枚目の石膏ボードが張られた様子です。
寝そべってアップで見ると、このような取り合いです。。八掛の枠を巾木分削って差し込むという複雑な納まりとなっています。
こちらが後日、石膏ボードが2枚張られた後の様子です。もうこの時点で、巾木とボードがほぼフラットに見えていますね。八掛枠も3ミリのチリを残して、ほとんど存在感を消してしまっています。