代々木上原I邸は、竣工お引き渡しまで秒読み態勢となってきました。特注の建具の吊り込みが始まっています。
廊下からリビングダイニングへの入り口の、不思議なデザインの引き戸が吊られています。実はまだ仕上げ材が貼られていないだけなのですが…。
ベルベット状のファブリックパネルが張られると、一気に建具が完成です!
建具のファブリックパネルと真鍮色の特注取っ手と木の取り合いディテールです。いつも僕らがお世話になっている特注家具や建具専門の現代製作所ですが、サスガの出来です!
メゾネット上階のWIC(ウォークイン・クローゼット)隣に設けたSIC(シューズイン・クローゼット)の左右の造作家具と正面の特注建具の吊り込みも終わりました。
建具吊り込みと前後して、壁の特殊左官仕上げも始まっています。仕上げ材は、アイズコーポレーションのエラ・ベネティアーナというアンティコ・スタッコ(大理石を細かく砕いた粉を使った左官仕上げ)です。
石膏ボードの壁下地に、一度白く下塗りをして、2度目は今回選んだ薄ピンクの下地を塗って、最後にワザと鏝ムラを付けながら仕上げていきます。
アンティコスタッコの仕上げはとても繊細なので、天然光が入ってこない玄関ホール空間では、ダウンライト照明の向きを変えて仕上げ状況を確認させて貰いました。
ほぼ仕上がったキッチン周りのカーブ壁周辺です。
カーブした壁の右側に穴が空いた小さな扉が付いていますが…、
内部にニッチをつくり、インターフォンとガス給湯器、エアコン、セキュリティースイッチを入れて、
インターフォンの音とモニターだけが見えるように小窓を開けた扉が付いているという仕組みにしています。