無事見積調整と工事契約も終わった文京区S邸は、すでに工事着工となっています。
ワンフロアで290平米(87坪)の大型住戸の解体が終わって、ほぼスケルトンになった様子がこちらです。
L字型の間取りのため、一望のもとに巨大なスケルトン空間を見渡しことができません。
この写真だけでも十分に広いのに、さらにこの右奥に…、
まだこれだけの空間が広がるのです!今回は床壁天井はほぼ解体し、天井裏の設備はスプリンクラーも含めてやり直しとなります。ただ、壁際のボードだけは一部残すので、純粋な意味ではスケルトンではありません。
こちらは解体工事最中の写真ですが、僕らとチームを組んでのマンションリノベーション工事にも手慣れた青の下職の解体屋さんたちも、壊しても壊してもまだ壁や家具があって、大変だったと伝え聞いています。
残念ながら大量の廃材が生じてしまいましたが、少なくとも長物のLGS下地材(壁や天井の下地材の軽量鉄骨の一つで、 Light Gauge Steelの略)は再利用したいので、きれいに石膏ボードやビスを取り外して取っておいてもらっています。
この写真の奥に積まれているのが再利用する予定のLGS下地材です。今回はきれいにスケルトン状態になった現場で、オーダーユニットバスとオーダーシャワーユニットの設計寸法を確定するために、東京バススタイルの眞柄さんと和久田さん、青の片岡社長と現場監督の織田さん、そして弊社担当スタッフで副所長の竹田さんとで現地で打ち合わせをいたしました。
家族用の大型浴室を設置するエリアの外壁側からの給水給湯管と床暖房等のペアチューブ、そしてエアコンのドレイン館の位置を確定している様子です。どこまで壁際に寄せられるかによって、間取り全体の寸法が変わってくるのです。
壁際の寸法から追っかけてトイレ、廊下へと墨を書き込んでゆきます。
残念ながら床スラブが下がっていない箇所なので、床段差が生じてしまうのですが、天井裏の梁寸法と合わせて、浴室の天井高さがどれだけになるかを皆で計算して確認している様子です。
こちらは主寝室の奥に設けるシャワーユニットの箇所の打ち合わせです。
こちらでは、ちょうど排水を持って行く側にキッチン側の床スラブ段差があるので、うまく設計をすると、床レベルの段差を最小限に抑えることができそうです。手前に見える黄色い機械がレーザーレベル(レーザー墨出し器)と呼ばれる機械で、まずは自動レベル設定で水平(レベル)を出した後、水平に緑色の光を照射するので、それで行く箇所かの床レベルを測量します。緑色の光は、実は暗い空間の方が見やすく、この明るさだとぎりぎり見えるか見えないかなので、片岡社長が持っている受光器を使ってレーザーの位置を探るのです。
この現地打合せで、浴室とシャワーユニットの床レベルの設定と天井高さが決まったので、東京バススタイルさんの製作をスタートすることができます。