建設コンサルタントとしてお手伝いした新しい保養所に、先日の竣工式に引き続き、今回は試泊で伺って参りました。
梅雨の合間ではありますが、晴天に恵まれてチェックインの3時からゆっくり建物を堪能することが出来ました。外観は国立公園の特別地域に建つ建物なので、周りと馴染む比較的落ち着いたデザインとなっています。
試泊させて頂いた部屋は一番広く、一番眺めの良い部屋でした。目の前には美しい湖が広がり、昼寝しながら素晴らしい景観が楽しめる部屋に泊めて頂きました。因みに写真左には9畳の和室が、写真右にはビューバスがあります。
食堂はシックな空間の中では比較的明るく、ナチュラルな雰囲気の空間です。ゆったりと面積が取られた中で、フルサービスの洋食を楽しませて頂きました。
食後には一緒にプロジェクトを進めてきた会社の方々、施工側の設計者と現場の工事長、マネジメント会社の方、それぞれのご家族がロビーに集まって、お酒等を飲みながら建設の苦労や思い出のエピソードを語り合って夜中まで大いに盛り上がりました。大きな吹き抜けの中に、小さな気の利いたコーナーが沢山しつらえてあり、その中を皆が移動しながら、話が続いてゆきました。
こちらは翌朝すっかり仲良くなった、赤ちゃんと子どもが窓際のベンチで遊んでいる様子です。試泊して、サービスや食事で気がついたこと、宿泊しての感想など細かい事柄についても、翌朝コメントさせてもらいました。
クライアント側に立ってコンサルタントとしてお手伝いした経験は、設計者と施主がどのような点で相違が生まれ、どのようにそれが助長して行く可能性があるのかを冷静に分析、研究する機会を与えてくれました。完成時がベストな状態ではなく、そこからの体験が加わることでより良くなる空間に付いて、大いに考えさせられました。