リゾートマンションリフォームの湘南T邸の工事は順調に進んでいます。上層階はテラス状に少しずつずれながら積まれているマンションなので、天井スラブ上が上階の部屋のテラスとなっているので、壁だけでなく天井裏もしっかりと断熱補強をしています。
壁天井共にピンク色の発泡性ウレタンでカバーされた空間です。窓も南面の景観の良い窓2つ以外は全てインナーサッシを取り付けて断熱補強する計画となっています。
電気配線などは一部残すフルスケルトンではないので、配管毎断熱材を吹きつけて貰っています。一部天窓のような窓が開いていますが、それほど明るくもないので、天窓はふさぐ設定としています。
この日は床下地を組むので、床屋(トコヤではなくユカヤです)さんが入っていました。現場監督兼大工の福田さんと床屋の社長以外は皆、東南アジア系の職人さん達で、ベトナム語とタイ語が入り乱れていました。
遮音置床は、シンプルなシステムですが、熟練の大工さんがゆっくり組むより、複数の人数でチームワークを組んで設置してゆくのに適しているので、東南アジアの職人さんチームがリズム良く組んでゆく様は見事でした。
脚付きの置床を並べ、その上にパーティクルボード(通称パーチ合板)を並べ、置床のねじ部分でレベルを確保してゆきます。パーチが組み上がった上にベニヤ板を留めて行きます。
広い面積のエリアはあまり考えずに床下地を作ってゆくことができますが、部屋割りが細かくなってくると取り合いが面倒になってきます。
まだ壁下地のLGS(軽量鉄骨)が組まれていない個所もありますが、壁際には際根太(キワネダ)を先行して組んでゆく必要があります。
床暖房のペアチューブの取り出し位置や、床付けコンセント等の位置もあるので、社長さんが現場監督の福田さん細かく指示を出しながらの作業となっています。
因みに、元々はこのマンションでは床暖房は入っておらず、入れるとしても電気式と考えておりましたが、施工のコナラハウスさんと地元のガス屋さんと綿密に打ち合わせをしたところ、メーターボックス内に入っている既存のガス給湯器を交換することはできませんでしたが、ガス管の容量的にもう一台ガス給湯器をベランダ側に入れることができることが分かり、更に既存のスリーブ(コンクリート壁に最初から空いている孔)を使ってガス管と給水管とリビングダイイング部分の床暖房用のペアチューブを通すことができることが分かり、追加の予算は掛かってしまいましたが、給湯器を増設することができました!
弊社副所長で設計担当の前田君と福田さんはユニットバスと排水管の接続位置や造作家具との取り合いの打ち合わせを進めてくれています。
この日は、お客さまのTさまも現場に来てくださって、コンセントや照明スイッチ位置の現地確認をする日でしたので、コナラハウスの小形社長も来てくださいました。
各部屋を回ってコンセントと照明スイッチの位置をご説明するだけでなく…、
天井の断熱や天井高さの話などもご説明させて頂きました。
また、まだ未決事項として残っていた造作家具で作るキッチンのアイランドカウンターや寝室内の収納扉の色などについてもご相談させて頂きました。
アイランドカウンターの框付きデザインの塗装扉と人工大理石コーリアンのカウンター材の色味の相性も見ながら、色を確定させて頂きました。
コンセントの追加や、スイッチ位置の変更、天井下地を組み直して天井高さを変更する箇所が生じたので、お客さまが帰られた後にそれらの変更事項を小形さんと福田さんと打ち合わせをしてから、東京に戻りました。