Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

アムスタイルでのキッチン打ち合わせ@港区R邸

港区R邸

リノベーション計画が進んでいる港区R邸のキッチンの打ち合わせで、Rさまの奥さまと高級オーダーキッチンのアムスタイル代官山ショールームを訪問しました。

弊社、カガミ建築計画ではアムスタイルさんには年平均で2~3台のキッチンをお願いしており、それなりの頻度でショールームを訪問しているのですが、新しい素材や金物等についてとても勉強熱心な会社なので、行く度に大なり小なりリニューアルされて、毎回新鮮な気持ちで打ち合わせをすることができます。

今回は、僕が扉を開けている背面収納は以前と同じでしたが、お客さまとアムスタイルの担当桑原さんが立っている手前のアイランドカウンタが新設されていました。特殊な金属塗装の扉や、セラミックカウンターを内部にまで立下げたシンクの形状がユニークな発想でした。

Rさまの奥さまは、これまでにお住まいだったマンションを新築でご購入なさったときに、オプションでキッチン打ち合わせをしたことがあったそうですが、今回のような大規模リフォームですべてを刷新するのは初めてとのことで、アムスタイルの最新設備や収納の新しい考え方などを桑原さんに説明して回ってもらいました。

昔の外国人仕様の住宅で良くお目に掛っていた2槽式のダブルシンクをアムスタイルでは新しいデザインで再生しているのですが、奥さまはこちらに興味を持ってくださいました。

今回が初めてのキッチンショールームでのお打合せでしたので、僕らが素案として作っていたキッチンレイアウト案を桑原さんがブラッシュアップしておいてくれた図面をベースに一通りの設備、収納までザっと考えて、概算見積りをお願いすることになりました。

2週間ほどで概算見積りが出てきたので、再度奥さまとご一緒にアムスタイルSRに伺ってきました。

先回気に入っていらした、ダブルボウルのシンクについては、シンクが2つに分かれていることで一つ一つのシンクはが小さくなってしまうことや、お掃除の面倒なこと、洗い桶をうまく使えば似たような使い勝手になることをご説明したところ、大き目のシングルボウルでも構わないとのお話になりました。

また、リビングダイニング側からシンクカウンターが丸見えになるのは、抵抗感があるとのことでしたので、2段カウンターにすることが決まっておりましたが、その2段カウンターの段差の高さをどのくらいにするかを、リフォームキューの営業&設計担当の坂本さんにも手伝いって貰って、寸法を出してもらいました。

LDKに使う床の大理石素材が決まってきたことを受けて、カウンター材や扉の素材もどのようにすべきかをご相談させて頂きました。

白系の大理石のアラベスカートやビアンコカラーラのようなイメージがお好きだとのことで、桑原さんに集めておいてもらった素材です。天然の大理石がきれいですが、どんなにコーティングをしても酸や熱で変色してしまうので、セラミックやタイルで白大理石を再現した素材を改めて探してもらうことになりました。

リビングやダイニングのように、ご主人さまからは仕上がった際の様子をCGでも確認しておきたいとのことでしたので、アムスタイルに特別にお願いして3Dコンピューターグラフィックスを作って貰ったのが以下の2点です(超特急でお願いしましたが、3週間ほどの時間が掛かりました)。

こちらがダイニング側から見たキッチンイメージです。手前の天然大理石の2段カウンターでシンクの手元が隠れているのが判ると思います。

こちらが通路側から長手方向に見たキッチンCGです。因みに、僕らがお願いしているCG屋さんはアムスタイルに紹介してもらった会社なので、キッチン以外の箇所の作りこみや映り込みもきちんと反映されています。
このCGでほぼご夫妻のOKサインを頂くことができたので、