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プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
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ミラノサローネ2023番外編_インテリア素材屋-1

ミラノサローネ2023

先月後半に見学してきたミラノの国際家具見本市(通称ミラノサローネ)で、市内のインテリアショールームを見て回った際に、面白いインテリア素材屋さんを見たので、ご紹介いたします。AREAEというインテリアブランドです。

ミラノ・インテリア素材屋

ショップ自体はとてもコンパクトで、空間の中央にテーブルがありその周りをぐるっと一回りするだけのスペースですが、日本では見たことのないインテリア素材のサンプルが沢山展示されていました。

ミラノ・インテリア素材屋

例えばこちらの大理石サンプル。大理石に模様を付けて、魅力的に見せるテクニックはサルバトーリリトス等で見てきました。サルバトーリでは石材そのものの柄や色だけでは魅力が足りない素材に刻み目やパターンを付けて陰影を加える手法ですが…、

ミラノ・インテリア素材屋

こちらの石材は、大理石そのものだけでも十分に魅力のある素材に、パターンを刻み込むことでさらにその魅力を倍増させるというオキテ破りの発想法でした!

ミラノ・インテリア素材屋

木のパネルにも同様の手法を加えて魅力を引き出していますね。これも木目がある程度ある材に対して加工を加えているのが特徴です。

ミラノ・インテリア素材屋

こちらのサンプルも、日本でも見たことがある素材で似ていますが、無垢感が強く素敵です。

ミラノ・インテリア素材屋

こちらのお店では、こういった魅力的な素材をさらに色味やテクスチャーで並べて見せてくれるのです。黄色と緑が同時に入ったインテリアはかなり上級者向けだと思っていますが、左上のヘリンボーンタイルが入ると全体が纏まりますね。

ミラノ・インテリア素材屋

ボルドーやバーガンディといった朱色掛かった赤も、怖くてなかなか手が出せませんが、大理石のロッソレバントとウォールナットやタイルと合わせるアイデアがカッコよいです。

ミラノ・インテリア素材屋

組み合わせセットで一番気に入ったのがこちらです。白とグレーと黒に少し赤味が掛かった木を合わせるマテリアルサンプルセットです。
日本だとどうしても木材は木質系で、大理石は石屋で、タイルはタイル屋でと別々の所で探さないといけないのですが、こういったインテリア素材に特化したショールームがあれば、どんなにインスピレーションが湧きやすいのかと、羨ましくなりました。