床のフローリングが張り終わった白金台P邸リノベーションプロジェクトの現場に、今度がタイル屋さんが入ってきました。
キッチンと大型パントリーが一体化した空間の床タイルは、大理石柄が美しいヴィストーン(平田タイル)を斜め貼りして貰っています。
トイレの床と壁には、同じヴィストーンをイモ目地で張り伸ばしてもらっています。造作家具でデザインした手洗いカウンターと鏡の額縁も取り付けられていました。
ハーフユニット浴槽を使った浴室の壁には、大理石柄ボーダータイルのストーンボックス(アドヴァン)の2色を張り分けて貰っています。
テンパーガラス(強化ガラス)の扉はまだですが、ステンレスサッシがとりついた浴室は、タイル張りの効果で高級感がグンと出てきました。
順番は前後しますが、浴室手前の洗面脱衣室には、ダブルシンクの洗面カウンターがとりつきました。奥の廊下突き当りにもリネン収納があり、収納量も十分なスタイリッシュな洗面+浴室になりそうです。
洗面カウンターの上には、やはり造作家具で作ってもらったメディスンキャビネットがあります。扉裏にLEDの間接照明を仕込んでいますが、電圧を落とすためのトランス(変圧器)が必要となるので、写真のような位置にトランスを隠す収納を作ったもらっています。
キッチンと背面収納も取り付けられました。キッチンの吊戸棚下には、使えそうなスペースがあったので、キッチンパネルを工夫して貰い、小物を置けるニッチ収納を作ってもらいました。
リビングには2つの造作収納が設置されます。一つ目は写真左側に見える柱形を覆うように設置された、オーク白拭き取り仕上げの飾り棚です。2つ目が写真中央右のカウンター収納です。
写真では分かりにくいのですが、室内のシックなデザインとマッチさせるように、アールデコ的なデザイン様子を取り入れています。
天板にはポルトロという高級大理石を採用しています。イタリアのラ・スペッツィア近郊で採れる大理石だそうで、写真のような黒字に金色の柄が印象的なとても美しい大理石です。
工事中には、収納の建具を再塗装するために、建具が取り下げられていましたが…
木目を残したセミ・オープンポア仕上げで、黒く塗られた建具が戻ってきました。
建具に使われていたヒンジやレバーハンドルなどの金物類もヴィンテージ感を活かす貴重なアイテムなので、すべて軽く磨いた上で再利用して貰います。
まだ、埃が待っているので、シックさが十分に伝わらないと思いますが、玄関ホールの雰囲気がガラリと変わりました。
同じように黒く塗られた両開きの扉が廊下からリビングへの入り口にも吊り込まれました。
同じタイミングで、クラシカルでシックさを演出するもう一つのアイテムの壁付けブラケット照明も取り付けられました。
リビングのテラスに面したアルミサッシには、プリーツ網戸を隠す木製の方立(ホウダテ)が立てられました。アルミサッシの軽さが、この方立を取り付けることで、奥行と重厚さを演出しようと考えています。