原宿K邸のキッチン正面壁に張って、キッチンの見せ場としたいと考えていたイタリア・フィアンドレ社の大判タイル(3000ミリ×1500ミリ)が現場に届いたとの連絡があったので、見に行って参りました。
イタリアで希望のサイズにカットして貰ってから日本に輸入して貰う方法と、日本に大判で持ってきてもらい、日本のタイル工場に入れて貰って、そこで切ってから現場に運ぶ方法、そして、大判のまま現場に持ってきてもらい、現地できる方法の3通りがあるのですが、今回は現場寸法の確定のタイミングと輸入のスケジュールの問題、そして費用的なことも考えて、トラックで現場正面まで大判のままで運んで貰うことになりました。
パレット状でトラックに積まれただけで来るので、工事をお願いしている辰の方で、ラフタークレーンを手配して貰いました。階段やエレベーターのサイズ的な問題で、大判のままでは現場に入れることが出来ないので、マンションの横にあるコインパーキングを2台分借りて、カット作業をする場所を確保して貰いました。
こちらが指定した図柄通りにテープを張って、墨出しして貰い、それにそってカットして貰っている様子です。現場監督の田所さんは、粉塵が飛び散らないように掃除機を横で構えてくれていますね。
無事カットされた大判大理石調タイルを現場に入れた様子です。これから正面右奥の壁にこのタイルを張ってゆきます。因みに、今回はブックマッチ(開いた本の状態のように、模様や柄を左右対称に組み合わせる方法)で柄合わせをするので、2枚の左右対称の柄のタイルを、それぞれカットして貰って張ることになります。
ガスレンジの正面壁に張る予定なので、レンジフードのダクトが背面に抜ける箇所には、カッターでこのような穴をあけて貰っています。少し大きめの孔ですが、特注のレンジフードで孔の周りは隠れることになります。
一枚ずつ設置場所に仮置きしてゆきます。レンジフードのダクト孔、上部から伸びてきているレンジフード用の電気配線用穴もピッタリです。壁の下部には、タイルを乗せるための横桟を事前に固定しているので、仮置き作業もやりやすいです。
辰の夏井さんと各務で押さえている間に二枚目も仮置きしました。目地寸法も柄も問題がありませんでした。
次は、タイル屋さんが壁全面に接着剤を塗ってゆきます。因みに接着剤は合成樹脂系アクリルエマルションのものを使っているそうです。
タイルを張った後は、背面壁とタイルの間に上手く接着剤が行き渡るように、バイブレーション工具を使って軽い振動を与えてゆきます。
こちらが、その工具インパクト・ハンマーです。
無事タイルが張り終わりました。今回はスタトゥアーリオをブックマッチに張って貰いましたが、とてもきれいな出来で、僕らのテンションも上がってきました。