今回のお茶室リフォームで設計者として一番拘っているポイントの入り口の庇を紹介します。
小屋根に杉板を葺くのみを残して、入口庇がほぼ完成した状態です。立派な杉の磨き丸太で組まれた庇は、室内に足を踏み入れると思わず目を奪われてしまいます。こんな大きな材を、大工(兼現場監督)の伊藤さんは一人で持ち上げて狂いなく据え付けているのですから、やはり経験のある大工さんは凄いものです。
同時に床の間、床脇の天井が張られ始めています。
床の間は杉板目鏡板張り天井、床脇は杉柾網代張り天井です。床の間の落し掛け、床脇の無目鴨居も据え付けられ、大分床の間の雰囲気が出てきたのが判るでしょうか?
ここまで着工から2週間、大工の伊藤さんがこつこつ作業してきた木工事が大分落ち着いてきました。いよいよ来週から建具屋と畳屋が現場採寸となります。