横浜市の大型高級マンションリノベーションプロジェクト、横浜O邸の工事が無事終わり、お引渡しを致しました。
こちらは、お引渡しに先立っての施主検査の様子です。通常のマンションリノベーションの流れでは、設計検査から施主検査、それらの是正工事を終えてから竣工お引渡しとなるのですが、今回はスケジュールがタイトで、住みながらのリノベーションであったこと、そして何より、奥さまがご妊娠中でもうすぐお子さまが生まれる予定とのことで、ご出産の前から住み始めて、家の使い方に慣れてきたいとのご希望を伺っていたので、検査はするけれどもその是正工事は、後々落ち着いた時に行うという変則的な流れになりました。
僕らも設計としてチェックしているように見えますが、今回はデザインアドバイス業務で、現場監理は仕事の範疇から外れおり、あくまでもお施主さまの代理として現場を見るという契約でのお仕事でしたので、これも施主検査のお手伝いをしているという形になっています。とはいえ、実際には僕らが検査をしてお施主さまにご説明しながら施工をお願いしたリフォームキューに是正箇所を伝えていく形になってしまっていますが…。
僕らのデザインアドバイス契約では珍しいのですが、今回は家具も搬入設置しての検査で、お施主さまご夫妻は施工状況をチェックすることより、お子さまが生まれてから、どのようにこの空間で暮らしてゆくかに思いを巡らしてくださっているようでした。写真正面奥に見えているキッチンは、本体は既存再利用ですが、背面収納はアムスタイルのオーダー品です。
一通りの検査の後に、リーバのダイニングテーブルを使って、竣工お引渡し書類の受け渡しをしている様子です。奥さまはミノッティのソファーに座って、家具レイアウトが良いので新しい家族が増えてからも楽しい生活がおくれそうだと喜んでくださっておりました。
ダイニングテーブルの上に、新しくペンダント照明を設置なさりたいとのことでしたので、こちらで幾つかの候補となる照明器具のカタログを持ってきておりました。
以前にもブログでご紹介いたしましたが、ペンダント照明のカタログを原寸に拡大したシートを現地に持ってきて、それらをダイニング上に吊るして、サイズやデザインがうまくマッチするかを確認して頂きました。いくつか良さそうな候補が見つかったのですが、これからのご出産を控えて、忙しくなることが予想されているので、照明についても落ち着いた頃に再度検討することに決まりました。
照明ついでですが玄関ホールが暗く感じるとのことでしたので、天井のユニバーサルタイプの照明(首振り可能なダウンライト照明)を大理石(ダークセルベ)張りの壁に当ててみたところ、部屋の明るさの体感照度が上がったので、大丈夫だとのことになりました。照明を照らす位置を調節することをシューティングといいますが、改めてその重要さを再認識いたしました。
最後はお決まりの、お施主さまと工事関係者揃っての記念写真です。左から、リフォームキューの現場監督の織田さん、営業・設計の坂本さん、Oさまご夫妻、うちの担当スタッフの前田君、そして僕、各務です。背面のテレビ収納家具は、僕らのデザインスケッチをもとに、坂本さんが一所懸命に図面化して作り上げてくれた大作です。
お施主さまからはデザイン的には大変満足がゆくマンションリノベーションになったこと、そしてギリギリではありますがご出産の前に何とか間に合ったこと、内装デザインと一緒に選んだ家具やラグがマッチしていることを褒めて頂きました!これからフレッシュなメンバーを迎えて、新しい生活が始まるOさまご夫妻、どうぞここでの生活を存分にお楽しみください。