中野区で打合せをしてきた和風住宅のリフォームがいよいよ本格的にスタート致します。上高田の住宅街の奥にひっそりと佇むこの住宅は、以前東北地方で旅館として使われていた和風建築を30年ほど前に移築してきた由来があるとのことです。
こちらの敷地に移設する前に、どの位の風雪に耐えてきたのは不明ですが、恐らく軽く築50年は超えている建物だと考えられます。旅館らしさは随所に見られ、例えば床の間の床柱は四寸半(135ミリ)角の欅材(ケヤキ)で、立派な書院も付いております。
本日は、設計開始にあたって事務所スタッフ全員で約2時半掛けてリフォームする箇所を調べて参りました。詳細に調べてみると、幾度かの増改築が行なわれており、骨太な本来の建物の周りに、どちらかといえば華奢な(あまりお金を掛けていない?)増築部分が取り付いているような状況でした。
現在はお父様の寝室、納戸として使われている部屋ですが、リフォームによってどのように変わってゆくか、どうぞ楽しみにしていてください。