昨年末に竣工お引渡しをした三田M邸のお客さまから、幾つかの家具をオーダーで作りたいとのご依頼がありました。
その時点では、今回のために新しく購入したアルフレックスのソファ、以前のお住まいから使い続けてきた北欧テイストのモブラーのダイニングテーブルセットしか家具がなく、収納も足りず飾り物を置く場所もないので何とかしたいとのご相談でした。
こちらも幾度かお世話になったことがあるインテリアショップのトリシュナ・ジバーナに、偶然お客さまご夫妻もインテリアのご相談に行ったことがあったということが判っていたので、そのトリシュナ・ジバーナの家具を基本にして、サイズを調整し、素材もこちらで指定したセミオーダー品という形で、AVボードとサイドキャビネットを作って貰うことになりました。
お客さまのご要望と、こちらで室内を拝見して導き出した寸法でまずは見積り用のスケッチ図を描きました。
こちらのスケッチを共にトリシュナ側が描き起こしてくれた製作図がこちらです。AVボードの背面に来るコンセント位置との絡みや、色見本などを作って貰いながら幾度か図面のやり取りをして、最終承認を致しました。
そして2か月ほどの製作期間を経て、無事搬入まで終わったという連絡を貰ったので、インテリアの撮影に伺わせて頂きました。
壁際のAVボードは、エレベーターで搬入できる最大寸法で作って貰い、カウンター甲板を建具でも使ったゼブラウッドで作って貰いました。
左端に見えているAVボードで、色合わせして貰ったゼブラウッドが正面のものです。
ダイニングテーブルの奥の壁にはサイドボードを作って貰いました。お引渡し時にはまだ取り付けができていなかった、ダイニングのペンダント照明を吊られており、とても良い雰囲気に仕上がっていました。
まずは仮置きしてみたサイドボードです。背面のパネル張りしたクロスと色味が見事にマッチして、素敵な雰囲気でした。
ソファの背面のコンソールも、同じアルフレックスにお願いしたものが届いていました。
考えていた追加の家具、ペンダント照明などのインテリア備品がほぼ揃って、ようやく落ち着いたとMさまもとても喜んでくださっていました。
お料理好きで、いつも美味しいお手製のお菓子を用意して下さるMさま、この日は豆を入れたパイを焼いてくださっていました。ここまで色々な苦労があったけれど、こんなに素敵な空間に生まれ変わったことで、全てが笑い話になって本当に良かったと仰ってくださいました。