先月、こちらでアートを選定してお引渡しした六本木T邸ですが、他のアートの候補も確認したうえで、最終的な決定をしたいとのことで、ギャラリークローゼットの新井さんと事務所スタッフで、幾つかの候補作品を持って伺って参りました。
入った時に正面に見えていた黒いコラージュ作品が、ちょっと暗いとのご意見だったので、同じ仲田智さんの作品で、明るいコラージュを幾つか持ってきてもらい、連作のイメージでかざしている様子です。
こちらは、メインの壁に掛かるアートを替えながら部屋の雰囲気を、お施主様のT様と一緒にチェックしている様子です。アートのサイズ、色味、テクスチャーが変わるたびに、空間の様相もガラリと変わってゆくのは幾度体験しても、面白い経験で、お施主様も楽しんでくださいました。度のアートを掛けても、とてもユニークな空間になって、それぞれの良さがありましたが、T様の完成と僕らの設計意図から、こちらの壁は当初掛けていた中込靖成さんの作品に決まりました。
1カ所ずつ交換して、違う角度から眺め、新井さんやスタッフの笠原君や岸本さんの意見も聞きながら、また交換する。そんな作業を一時間ほど繰り返して、ようやく最終形へと結実してゆきました。正面右に掛けていた石塚ツナヒロさんの作品は、当初から僕らは気に入っていたものですが、最終的にもそのまま残ることになりました。