高輪I邸の現場は、LGS下地への枠取付けとボード張りへと進んでいます。
リビングから寝室方向を覗いたアングルです。窓がない寝室に採光を確保するため、腰高さの障子を入れる開口です。
リビング側の枠は45度のテーパーを取り、開口部を柔らかいイメージにするデザインとしています。塗り込んでしまうのが勿体ない、きれいな枠に仕上がっていました。
二枚の障子がポケットに引き込まれ、天井にはロールスクリーン用のボックスを設けています。ボックスの脇にはWICへの引き戸レールが絡む面倒な枠ですが、きれいに納まっていました。
特にロールスクリーンが収まるボックスは、建築家の横内敏人さんとブラインドメーカーのメタコ社が考案した、スクリーンの隙間が隠れるディテールを採用することになったので、事前にメタコ社の資料を元に、青の片岡さんと十分に詰めておいた部分です。
こちらはウォークイン・クローゼットへの明り取り用の窓枠です。ガラスはシール材のみで押さえ、押し縁を使わないことでスッキリ見せる予定です。
寝室部分は、床下に排水管が通るのでリビングより170ミリ床が嵩上げされています。淡路技研の防振アジャヤスターを使った二重床システムとしています。
上に張られたパーティクルボードに隙間があるところが、この二重床システムのミソです。隙間の真下にアジャヤスターがあり、一度パーチを張った後、レーザーと金尺を使ってレベルを出し、隙間にドライバーを差し込んで微調整して合せてゆくことができるのです。