以前軽井沢の別荘リフォームでご相談頂いた杉並区のSさま(別荘リフォーム計画は残念ながら実現していません…)から、マンションのリノベーションのご相談を頂きました。
170平米のスケルトン状態で売りに出されているマンションです。まだ購入前の段階ですが、どのようなリノベーションが可能かを下見するために、現地視察に伺って参りました。
バブルの頃に建てられた高級マンションですが、仕上げや下地が全て撤去された状態で、コンクリート躯体の状態を良く見ることができました。一般にバブルの頃は、好景気に煽られて、すごいスピードで建物が建てられていたので、見た目は良くても構造や設備が手抜きされた物件も多いと言われていますが、こちらのマンションは、躯体精度も良く、設備もきちんとしていて、ポテンシャルの高さを感じさせる物件でした。
南西向きの角部屋で、明るく、風通しも良さそうです。外壁の断熱もきちんとされていました。これからリノベーションを計画するうえで、写真のように設備配管がむき出しになっているので、どのような配管ルートなのか、その状態がどうなのかを最初から見極められるので、とても計画しやすい状態と言えそうです。
浴室部分は、タイルなどの仕上げ材だけでなく、防水まで剥がされたスケルトン状態になっています。
天井裏に隠されていた空調やダクトのルートも一目瞭然です。
コンクリートの質感と天井の高さがとても印象的なスケルトン空間なので、それらを上手く活かせたユニークなリノベーションの可能性を追求できそうだとSさまにはお伝えいたしました。その後、購入に向けて前向きに検討してくださることになったので、こちらも具体的な計画を練ってゆくことになりました。