リノベーション済みマンションとして売り出されていたお部屋をご購入なさったお客さまからのご相談で、内装&インテリアリフォームをお手伝いしてる松濤D邸の現場に初めてお客さまご夫妻、工事をお願いするリフォームキューの森井さん、そして弊社担当スタッフの前田君と一緒に見学して参りました。
パッと見ると、この写真のようにきれいに見えるのですが、近寄ってみると使っている素材がチープで、建具や設備類も既製品ばかりで、マンションのグレードやお部屋の広さなどにはマッチしていないことを改めて実感することができました。
まずは図面とお客さまから頂いていた図面で良く分からなかった場所を、森井さんと前田君と三人で事前にチェックして回りました。このダイニングの壁面収納は使い道が乏しそうなので、ワインセラーを組み込んだカウンターを作ろうを計画していましたが、ワインセラーユニットを組み込める奥行寸法があるかを実測致しました。
寸法的には少し足りないことが判りましたが、廊下からLDへの扉の位置などを調整すれば、何とかなりそうでした。
玄関もそれなりのデザインになっていましたが、正面のニッチのデザインと、側面の既製品の引き戸のデザインがミスマッチしているので、両者とも作り直す方向で検討しています。
キッチン本体は新しいものなので、お客さまが気になさっている取っ手などを交換することで再利用しますが、背面収納はダイニングへの扉も併せて位置関係や収納量などの問題があるので、こちらは作り直すことになっています。
主寝室の奥にあるシャワー室です。手前に脱衣コーナーがあるのですが、手洗いボウルと水栓が無いので、何とかならないかとお客さまからも相談されているポイントの一つです。竣工時の図面を見ると、床下には排水管が通っているようですので、お引渡し後に床を剥がして給排水管への接続が可能かを調べることになりました。
家族用のトイレですが、こちらは廊下から一段床が上がっており、こちらも何とか改善できないかとの話を貰っておりました。こちらについても床を剥がして、排水管との接続をどうにかできないか調査することになっています。
そうこうするうちにお客さまご夫妻が来てくださったので、ここまで検討してきた内装材を一通り床に並べてみて頂きました。床フローリングや壁のクロス等はOKを頂きましたが、テレビ背面に来るアクセントのタイルについては、もう少し他の種類のタイルも見てみたいとの話になりました。
リビング窓からは隣地の緑しか見えないような素晴らしい環境ですが、カーテンかブラインドのどちらかが欲しいとのことで、それについての方針を相談させて頂きました。
玄関のタタキ部分と上がり框から先のホール部分の床材が同じで、段差が判りにくいことが現地で分かったので、壁面の収納と合わせて、タタキの仕上げ材も別の物をご提案することになりました。
D家にはお年頃のお嬢さまがいらっしゃるとのことで、洗面から浴室内が透明ガラスで見透かせることが気になるとの話を事前に伺っていたので、ガラス窓に張る半透明のフィルムで、上部に行くにしたがって透明度が上がってゆくグラデーションタイプの物を幾つか用意して、見て頂きました。
奥に僕、各務が立っていますが、それぞれのフィルムでどのくらい透けて見えるかをお二人に確認して頂きました。
この空間がどのように変化してゆくか、僕らも楽しみですが、お客さまもとても楽しみにして下さっておりますので、ここからさらにギアを上げて頑張ってゆきます!