松濤D邸の現場が、地味な作業ながらゆっくりと進んでおります。
壁裏の補強下地が入り、天井の間接照明の形状も変わってきました。正面に見えるキッチンとの間仕切壁にもクロスパネル張りの下地が作られています。
右側に見える壁がクロスパネル壁下地です。6ミリ厚のケイカル板で作って貰っています。写真正面がワインセラー収納が入るニッチです。
クロスパネルで難しいのは、壁が出墨でコーナーを曲がってゆく際の処理です。こちらでは、縦方向だけでなく、横方向にも目地を切って、その目地が建具が入るニッチの中に差し込まれるデザインとしています。
リビングのテレビボード下地と、折り上げ天井の形状変更状況です。大工さんとクロス屋さんが合番(二種類以上の工事業者が一緒に現場で作業すること、相番とも言います)で入っているので、クロスの糊付け機も入っていました。
キッチンは本体はほぼいじらないので養生されたままで、背面収納を設置するための下地壁とコンセント開口などが作られていました。
玄関ホールはまだLGS下地のままでした。先日のダイノックシート張りなどの作業が入っていたので、玄関側は遅れての進み具合となっていました。左側壁にはニッチが作られているのが判りますね。
造作家具用のサンプルが現場に届いていました。下に敷いてあるのが今回フローリングとして採用したIOCのフローリング材です。この色味をお客さまがとても気に入って下さっており、リビングダイニングに作る造作家具を揃えた色味になさりたいとのことで、色違いも含めてフローリングサンプルを5本貰い、それらの色幅も見ながらサンプルを作って貰いました。2枚の板がサンプル板です。奥の物が良さそうだとのことに決まりました。
来客用トイレです。こちらは既存の手洗いカウンターを再利用しながら、あまりお金を掛けずに模様替えをしようと考え、腰壁にキッチンパネルを使っています。
ただ、キッチンパネルは端部のおさまりが悪いので、特に出墨のディテールが重要になってきます。既製品のアングル金物を使って、小口を隠すディテールに挑戦して貰っています。