プラン及び図面作成進行中の隣接二部屋同時リフォームの麹町K邸で、部分解体調査に入らせて頂きました。
竣工図を見て、幾つかのカ所で不要なほど大きく取られているPS(パイプスペース)があり、それらがどのように使われているのか、壁の一部を開けて調査して貰いました(マンションの登記図面を確認してPSが専有部であることは事前確認しています)。現在、施工会社として2社の相見積もりを想定していますが、そのうちの一社の現代製作所の上林社長と吉岡さんにお願いして調査して貰っています。
最初に、開口したいカ所を弊社設計担当の竹田さんと各務で指示し、その各箇所を35センチ各程度のサイズに電動カッターを使ってボードを切って貰ってゆきます。
キッチン背面の壁や、
窓際のコピー機が置かれた後ろのPS等を順次開けていって貰いました。
ベランダ側のPS内部を覗き込んでみると、天井から梁を避けてたダクトが見えました。ただ、天井から30センチほど下がった所までしか使われておらず、共用の設備は通っていないことが判ったので、このスペースは有効活用できそうなことが判りました。
こちらのPSも専有部配管が一部を通っているだけなことが判りました。
こちらはベランダのガス給湯器へのガス管と給水給湯管が一部を使っているだけでした。他も概ねこちらが想定していた専有部配管が一部を占めているだけだったことが判り、それらの余剰スペースを何らかの方法でうまく使える計画を立ててゆけそうです。
当日はお客さまご夫妻にも事前調査に立ち会っていただいたので、このタイミングで浴室のガラス扉から内部が見えすぎてしまうことに対して、半透明のフィルムの透け具合を確認して頂きました。
グラデーションが掛かって、上は半透明でも下に行くに従ってスモーク度合いが強くなるフィルムや、普通のスモークフィルムを確認して頂き、曇り度合いを決定することができました。
また、サイズを変更しないトイレで、カウンター奥行はそのままで半分外にはみ出るタイプの手洗いボウルをご提案しておりましたが、その型紙をあててサイズ確認もして頂くことができました。
それぞれ図面ではある程度想定していたものでしたが、実際にお客さまにサイズや透け具合を確認して貰い了承を得ることができましたので、ここからデザイン及び図面作成のスピードを速めてゆくことができそうです。