麹町K邸の現場では、イタリアのハイブランド家具モルテーニ社製の壁面収納の組立てが始まっています。
こちらはほぼ組み上がった段階ですが、、まず最初は…、
このように梱包された部材が室内に搬入され、
開梱荷解きをしながら、材料が分からなくならないように整理して、各所に於いてゆきます。
ちょっと時間が飛んでしまって、箱がほぼ組み上がってしまっていますが、まずは幾つかの箱に分けて床で組んだものを、墨に沿って組み立ててゆきます。
こちらがその組立ての設計図(施工図?)になります。今回採用しているのは、モルテーニ社の505シリーズです。
箱が組み上がった所で、モルテーニ社が金物メーカーと共同で開発したオリジナルな金物を取り付けてゆきます。
フリップダウン扉用の金物や、
非常に滑らかな動きをする引き出し金物、
枠付きガラス扉用の非常にコンパクトな専用金物、
普通に見える観音開き用の扉の金物も扉側の取り付け方法は特殊な金物となっています。
間接照明が事前に組み込まれている棚板も、このようにぴったりサイズで作られています。
テレビやAV機器を組み込む設定となっているので、それらの配線が見えない箇所に隠され、後でAV機器を設置する時に問題なく接続できるような工夫もばっちり組み込まれています。
細かい金物や接続部材も数多くあり、それらを間違えないように慎重に取り付けてゆきます。
最後に扉のつり込みや引き出しの設置となってゆきます。ただ、そこからも微妙な調整作業がずっと続き、
何度も扉や引き出しを外しては取付けを繰り替えしながら、全体を纏めてゆきます。
一応一通り組み上がった状態です。パッと見ると扉がガタガタになっているようですが、実は扉の厚みが2種類あるので、このガタガタもデザインなのです。
最後に、弊社担当の小牧さん(アルフレックス社)と一緒に各扉や引き出しの動作性能や傷の確認しました。幾つかの傷の指摘や、フィラー材(造作家具と建築工事の隙間を埋める材料)の問題が見つかりましたが、今後材料を取り寄せて対応してもらう手はずまで整えてくれるとのことでした。
検査完了後にはすぐに養生されてしまいます。実は今回はモルテーニだけでは組み込めない機能があるので、似たような材料を使って、その左右にルンバの収納や、書斎機能を補助する引き出し類、インターネットのルーター基地などを作っています。
最終的に他の工事が終わって養生も取れて、間接照明をオンにしたのがこちらの様子です!