デザインアドバイスでお手伝いしている元麻布J邸の現場でオーダーキッチンと造作家具の取り付け工事が始まりました。
元麻布J邸のキッチンは、目黒区柿の木坂のリビングプロダクトさんです。デザインアドバイスではショールームへの同行はしないスタイルでのお手伝いなので、ショールームには設計施工でお願いしているリフォームキューの坂本さんと大久保さんがJさまご夫妻に同行してくれています。仕上げ材についてはLDKのインテリアと密接に絡むので、何度も確認させてもらっています。
今回のJ邸キッチンは、コンロが入るカウンターと調理機器を置くカップボード、そしてまだ組み立てられていないペニンシュラ(アイランドは壁から独立していますが、ペニンシュラは壁と一面で接しています)カウンター、そそして写真中央に開口が開いているパントリー収納の組み合わせとなっています。
コンロカウンターとバックスプラッシュの壁、そしてペニンシュラカウンター材としてセラミック素材のデクトン・トランスを使っています。大理石柄で青と灰色の柄が斜めにドラマチックに入る印象的な素材です。その柄を生かすためにあえて他の扉材は墨黒の艶消し仕上げを使っています。
こちらは造作家具のアルノにお願いしている洗面廊下の長い洗面カウンターの組み立てです。
ダブルシンクとビルトイン洗濯乾燥機、リネン収納まで含めて3500ミリ(3.5メートル)の超ロングカウンターです。
カウンターの甲板はカルチャードクオーツ(中外交易)のアランネロを使っています。この写真では甲板は逆さまに置かれて、陶製のシンクを接着する前の状態です。
こちらは同じ素材を使ったトイレ内の手洗いカウンターです。サンプルで見るよりさらに力強いイメージに仕上がりました。かなりカッコよいです!
トイレはブラックをテーマ色にしていますが、便器背面の大理石調タイルの壁も仕上がってきています。
担当スタッフの松藤さんが苦労していたリビングのTV壁の横のトール収納家具もきれいに組みあがっていました。
内部の棚にDVDプレーヤーを置いて作業ができるように、L字型に組まれた扉が大きく開く作りとなっています。収納内部にテレビ設置から壁裏を通してCD管が繋がっています。
大きな棚が固定棚でDVDプレーヤーを置く棚で、その他は奥行の浅い可動棚となっています。
間接照明を入れた梁型と同面(ドウヅラ)に収まっており、右端のPSを隠すように作られています。棚の背部の黒い仕上げは、まだ目地材を詰める前のハイテグラ壁です。
ハイテグラはタイルと目地材を組み合わせた特殊な仕上げですが、これについては次回のブログでまたご紹介予定です。
玄関ホールのオデッサベージュ仕上げの壁も仕上がっていました。その左奥に見えているのはシューズインクローゼットの造作です。
まだ組みあがっていない家具や建具がこれだけ残っているようですが、難しい部分から先に施工してくれていますので、ここまでくれば完成までもう少しです!