リノベーション工事の検査を待たずに、取り扱い説明を受けてお引越しの始まった変則スケジュールの西麻布N邸で、暖炉リフォーム部分が完成したので、その取扱い説明で着火式を執り行いました。
マンションでは珍しい本物の暖炉で、お客さまのNさまも暖炉は使ったことがないということで、マンション建設時に暖炉を設置した業者であり、今回のリフォームでも耐火レンガ積みなどを施工してもらったメトスの辻さんに来てもらいました。
まずは、基本的なことですが、給気がないと火が付かないことや、暖炉の中にある蓋を開けないといけないことを教えて貰いました。Nさまが蓋を開けたことで、空気の流れができたことを、暖炉内部を覗いて確認してくださっている様子です。
暖炉は一度着火してしまうと、火が消える最後まできちんと見ていないといけないことになってしまうので、軽く火をつける為のセットを辻さんが用意してくれました。木の端クズを組んで、その上に着火剤をのせるセットです。
このセットを組んでおけば、マッチ一本で簡単に着火ができます。
すぐに下の木っ端(コッパ)に火が移ってゆきます。
火が無事付いたところで、Nさまが事前に購入して下さっていた、除虫してある薪を暖炉横の薪置き場にレイアウトしながら詰めてゆきました。お子さまのN君は、留守でしたが、火が着く様子を見たら、きっと大喜びしてくれそうです。ただ、火の粉が散ったり危ないこともあるので、以前からあったガードを火の前に立てておくことを辻さんが説明してくれています。
火が消えるまで、Nさまご夫妻とメトスの辻さん、現場監督の石山さん、前田君と僕の6人で、しばらくおしゃべりをさせて頂きました。素敵な大理石製のマントルピースと暖炉の火があることで、とても落ち着いた雰囲気のひと時を過ごさせて頂きました。
まだ、残工事や未成工事が残っている西麻布N邸リノベーションの現場ですが、無事着火式(?)を済ませることができたことで、ひと段落がついた気になってしまいました…。