Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

大理石張りのリビング壁@南麻布S邸

南麻布S邸

南麻布S邸の現場では、リビングダイニングの壁の大理石を張っている最中でした。

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今回、選んだ大理石は、グリジオ・ビリエミという名前の石です。因みに、大理石の名前は、定番でどこでも同じ名前で扱っている有名大理石と販売会社がイメージでつけている名称があり、このグリジオ・ビリエミは後者のようで、一般名称ではないようです…。

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ニ液性の接着剤を混ぜている様子です。石を壁・床に張るには多様な接着剤や工法があるようですが、二つの接着剤を混ぜて使うこの方法は、信頼度が高く、張りやすいとの職人さんの言でした。

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目地なしで、積み上げで張ってもらっています。糸を張って、水平線はきちんと出してからの作業ですが、細かい不陸の調整は、全て指先を使っての微調整でした。

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ほぼ、張り終わった石張りの職人さんが、今度は、タイルに穴をあける作業をしていました。タイルや石を切ったり削ったりは、大きな音が出ると同時に、すごい量の埃が発生します。手前の膨らんでいる袋状の吸塵器を使って、少しでも埃の拡散を防いでくれています。

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ちょうど床タイルを張る個所に、フロアヒンジの穴が来るので、その部分を手伝ってあげているそうです。僕ら設計者からしても、石やタイルは似た性質の材料なので、職人さんは一人で両方を張れるような気がしてしまいますが、大体の現場では、両者は別の職人さんが扱っているようです。

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こちらがダイニングの奥から、ほぼ張り終わった大理石壁を見ているアングルです。

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僕らが現場に来ていない3日間の間に、キッチンがすでに搬入設置されていました。

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オーダーキッチンのクッチーナにお願いした、U字型の大型キッチンです。恐らくこのサイズのキッチンを組み立てるには、大きなリビングいっぱいの箱やカウンター材の材料が並んだことと想像されます。が、出来上がってみると、コンパクトに仕上がってしまうのです。ダンボールでしっかり養生されており、中身が見えませんが、きっときれいでスタイリッシュに仕上がっているハズです!

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反対側から脚立に乗って、上から覗き込んだキッチンです。U字型に繋がった先には、冷蔵庫置き場があります。壁にはスイッチボックスと、電話・ファックスを置くためのミニカウンターも作ってもらいました。

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スイッチボックスの後ろには、冷凍庫とウォーター・サーバー用のスペースがあり、さらにその奥にはパントリーとユーティリティーが並んで、玄関のタタキへと繋がる構成となっています。

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大工さんたちは、幅木の取り付けをしてくれていました。通常の日本の住宅では、幅木の高さは40~60ミリ程度なのですが、今回のS邸は部屋の面積も広く、天井高さも高いので、150ミリの高い幅木を特注で作った貰っています。

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一部、壁の端部を丸めた仕上げの個所では、特別に曲がりやすいベニヤ材で幅木を作って、接着剤と釘でしっかりと固定してくれていました。設計で丸を描くのは簡単ですが、工事をする側からすれば、相当大変な作業なのです…。きちんとこの効果が見えるように設計しているので、仕上がりが楽しみです。