Author Archives: Kenji Kagami

設計業界では亜流であったリフォーム・リノベーションに、十数年前から真剣に取り組んできた設計事務所、カガミ建築計画の各務謙司(カガミケンジ)です。 学生時に初めて設計したプロジェクトがリフォーム、ニューヨークでの建築修行時も高級マンションリフォームに特化した設計事務所勤務、帰国してからもリフォームの仕事が圧倒的に多く、リノベーションに特化したカガミ・デザインリフォームのブランドを立ち上げ、上質リフォームの普及に尽力してきました。

神戸M邸 マンションリフォームのご相談

[神戸M邸]

現在東京にお住まいで、神戸に購入したマンションを別荘的に使いたいとのことでリフォーム設計のご相談があったMさまご夫妻と二度目の打ち合わせをいたしました。

使い方やデザインも設計者と一緒に考えてゆきたいとのご希望だったので、現実性の高いものから非日常的なユニークなプランまで5つの提案を、インテリアのイメージはクラッシックモダン、ナチュラルモダン、和風やリゾートスタイルなど6通り、更に子供が楽しめる工夫や建具・天井などの部品ごとのアイデアシートを5枚を作ったものを見て頂きました。

インテリアイメージシート_神戸M邸リフォーム計画

間取り的に色々な可能性があることはとても驚いてくださり、使う材料の素材や色味で空間の雰囲気も大きく変わってゆく事を一緒に想像して、楽しんで頂きました。約2時間の打ち合わせで、リフォームプランは2つに絞り、インテリアのイメージもある程度方向性が掴めたので、模型を作って、2~3週間後に再度プレゼンテーションを行うこととなりました。Mさま、長時間の打合せ、どうもありがとうございました。

法政大学 学期最終授業

[法政大学 構法スタジオ]

昨年9月から教え始めた法政大学デザイン工学部建築学科の構法スタジオ、本日が今学期の最終授業でした。

まずはグループで集まって、各学生の不足している情報等を書き足してもらったうえで、授業全体での講評へと移りました。写真は全体講評の教室で、一学期を振り返っての話をしている様子です。

それぞれがオリジナルに設計したアトリエ(または住宅)をそれぞれのデザインに最適な木造の構法で作れるように、各グループごとに指導方針も違う中で図面を書いてゆくというスタイルの授業だったので、幾つかを選び出して講評するのにはそぐわないと考え、全ての学生の図面を教室に並べ、学生に混じって講師とTAが周り、気が付いたことをコメントしてゆくスタイルとなりました。詳細な矩計図を中心に描いた学生や、大きな軸組模型を作った人、屋根の納まりにこだわりを持って、細かい部品模型まで作った検討した学生、はたまた、軸組図から金物のリストまで作った学生と、本当にバラエティーに富みながら実務に向かったユニークな課題になりました。

担当教授の網野禎昭さん、非常勤講師の水井敬先生、溝部公寛先生、飯塚豊先生に各務、それに飛び入りで法政大学の富永譲教授と永瀬克己教授も参加して下さっての賑やかな講評会になりました。

僕のグループで、手書きの図面にチャレンジしてくれた学生の面々です。青木君、石邑さん、一森さん、漆原君、大霜君、大野さん、佐々木さん、島野君、須永君、谷田君、當摩君、西村さん、廣島君、堀さん(写真とは順不同です)どうもお疲れ様でした。また、TAとして授業を盛り上げたり、資料集めなどの下働きで頑張ってくれた堀TA、ありがとうございました。学生の皆さん、講師TA陣の方々、1学期の短い時間でしたがどうもお疲れ様でした!久しぶりに学校で若い学生に建築について教えたことは、とても良い刺激になりました。
授業後は、コースを取った学生の約半数にすべての講師とTAが参加した打ち上げ大会になりました。

オーナーズマンション・ペントハウスのリフォーム提案

[三田M邸]

ペントハウスリフォームのご相談で、台東区のMさまのご自宅に打ち合わせに伺って参りました。6階建ての賃貸マンションの6階と5階をメゾネットで使ったオーナーズマンションの最上階住宅(ペントハウス)です。

オーナーズマンションのペントハウスリフォーム提案

20年ほど前に一度大規模リフォームをなさっているそうですが、子どもたちも大きくなって、Mさまご夫婦のこれからのライフスタイルを考え、二通りのリフォーム提案を模型を作ってご説明して参りました。こちらは、キッチンが前面に出てきて、料理が趣味で大好きな奥さまのためにペニンシュラスタイル(半島型)のキッチンを作った提案です。

ペニンシュラ・カウンターと逆L字型のカウンターに加え、奥には冷蔵庫や電子レンジ等の調理機器を置く大型パントリーも備えた、本格派キッチンのご提案でした。もう一案は、キッチンを奥に据え、ダイニング空間と玄関を広げた提案でした。どちらとも魅力的で、判断がすぐには付けられないとのお言葉を頂きました。

打ち合わせの後には、奥さまお手製のスコーンを頂きました。とても美味しかったです、どうもご馳走様でした!

その後、こちらのオーナービルは建て替えることになったとのことで、一旦お仕事としてはキャンセルになってしまったのですが、その続きがあるのです…。

三田M邸リフォームの経緯と顛末-1

三田M邸リフォームの経緯と顛末-2

三田M邸リフォームの経緯と顛末-3