Author Archives: Kenji Kagami
2011.02.17
マンションリフォームのご相談 2題
[高輪I邸]
今月、マンションリフォームのご相談を頂いた二軒のマンション現場に調査に伺って参りました。
一つは高輪で築40年弱のマンションです。子どもたちが独立したご夫婦が、お二人で快適に住める住まいにしたいとのことで、リフォームのご相談がありました。高輪の高台に位置して、南面からの光が気持ち良い空間ですが、廊下が多く、水回りが中途半端な位置にあることが問題になっています。
写真の玄関や、キッチンなどは比較的きれいに使われているので、うまく既存を活かしながら、メインの空間となるリビングダイニングを快適にするかが勝負どころと持っています。
もう一つは麻布の築30年のマンションで、こちらは30代のご夫婦とお子様が楽しく暮らすユニークな空間にしたいとのご相談です。間仕切り壁のないワンルーム的な空間に、大きめの水回りを上手く配置して欲しいとのご要望でした。
既存では水回りが一段上がっているので、水回りを移設した時に更に段差が大きくなるのかが技術的に難しいところです。共に100平米強で、どちらも事務所から近い場所なので、設計が楽しみです。
2011.02.16
家の時間-15 建築家のキッチンリフォーム
[ニュース]
ウェブマガジン「家の時間」に連載している建築家リフォームのコーナーに、建築家のキッチンリフォームについての記事が掲載されました。
キッチンリフォームというと工務店やキッチンメーカーが工事する程度の小さな(?)工事というイメージが一般的なようです。しかし、キッチンだけでなく廻りの空間を巻き込んでリフォームを考えると、思った以上に家族の関係が変わり、料理が楽しくなるキッチンに変更することができるという話を書きました。
一つ目の事例として取り上げたのは目白S邸のキッチンリフォームです。家族のいるリビングから完全に隔離されていたキッチンが、家の中心に位置するようになったリフォーム事例です。
こちらは二世帯同居をキッカケにリフォームを行った野田N邸のキッチンです。何も隠すことができないオープンキッチンを、長さ5メートル以上のロングカウンターのある、ちょっと隠れた部分のあるキッチンにリフォームした事例です。
二つのビフォー&アフター図面を並べてみると判りやすいかもしれません。詳しくはどうぞ連載記事をご覧ください。
2011.02.15
六本木T邸 最終色決め
[六本木T邸]
工事着工後初めてお施主さまに六本木T邸の現場を見ていただきました。本日は、鋼製サッシ、左官壁、壁面家具の色の最終決定日とのことで、現地の光で大型サンプルや模型を見ながら、それぞれの色を決めて頂きました。
後ろの壁に立てかけてあるのが、左官壁のサンプルで、机の上に4枚四角い板が並んでいるのが、鋼製サッシの色サンプルです。模型も、フローリングや壁のイメージが伝わりやすいよう、色味を足してミニリフォーム(?)しています。以前の打ち合わせの際にもカラーコーディネーションシートを作成して、暫定的に仕上げの色イメージは仮決定していましたが、リノベーションでは現場で現地の光で確認してもらうのが一番なので、このタイミングで最終決定することにいたしました。
今日は、お施主さまも交えての現場打合せとのことで、工事をお願いしている工務店の社長とリフォーム部長にも立ち会ってもらいました。以前の空間と比較して、奥の玄関ホールまで明るくなっている様子をご覧になって、お施主様も喜んでくださいました。