Author Archives: Kenji Kagami
2011.04.22
残工事・補修工事-1
[六本木T邸]
先日お引渡しを終えている六本木T邸ですが、震災の影響で間に合わなかった製品の取付けや、まだ残っていた工事、完成後にお施主様との話し合いで、少し工夫することになった工事があったので、辰の寺井さんと職人さんたちと現場に伺って参りました。
バーコーナーの水栓をハンス・グローエの水栓に交換中。背の高いグラスにも使えるように、背の高い水栓としましたが、シンクが小型なので、水量によっては水ハネがあるので、水量も少し押さえ気味に調整して貰いました。現場にずっと通ってくれていた安藤さん、ありがとうございます。
同じくバーコーナーの扉のマグネットキャッチ取付けです。できた当初は、ピッタリと合わさった扉ですが、撮影する頃になると、扉の乾燥のせいか少し開いてきてしまいました。上部に戸当たりを付けて、少し強めのマグネットキャッチを付けて貰いました。森村社長自らが取り付けてくれました。
カッシーナのダイニングテーブルのエクステンション用の天板に色ムラがあったので、他の在庫していた天板を持ってきてもらい、色味やムラをチェックして一番良さそうな天板に交換して貰いました。カッシーナの伊藤さん、村田さん、迅速に対応してくれてありがとうございます。
ウッドブラインドは震災の影響で税関で止まっていました。ようやく届いたので、カーテン・ブラインド類をお願いしているバウハウスの鈴木さんたちに取り付けて貰いました。
これでスモークが満ちて、天井にファンが回れば、映画「ブレードランナー」の取り調べ室といった雰囲気になるのではないでしょうか。当初からの僕らの設計イメージにより近づきました。
最後の写真は、お施主様のコレクションのクラシックギターを書斎の棚に収納した様子です。当初は大きな本棚を予定していましたが、工事途中でギターを展示するような形で収納できないかとのご相談があり、変更した部分です。奥に見える二枚のガラス扉が手前に引けるようになっています。また、ギターは極度の乾燥を嫌うので、右下に小さなコンセントが見えますが、加湿器を置ける仕組みになっています。
まだ、幾つか今回終えることができなかった工事があるので、今月末かGW明けに伺うことになりそうです。
2011.04.20
竣工お引渡し・写真撮影と取材
[六本木T邸]
震災の影響や、某スチールサッシメーカーの倒産などの影響を受けながらも、何とか3か月半の工程で六本木T邸リノベーション工事を竣工、お引渡しすることができました。
工事でお世話になった辰の畠中さん、現場監督として本当に良く頑張ってくれた寺井さん、お施主様Tさまと私各務でお引渡しの書類を読み合わせ、保証書などをお渡ししている様子です。
お引渡し後は、取扱い説明です。キッチン機器や洗濯乾燥機、浴室のミストサウナや天井付けのロスナイなどの機器、照明や造作家具、ウッドデッキやカーテン類まで一通りの説明だけで小一時間掛かりました。
一通りの手続き後にTさまと談笑している様子です。左から現場監督の寺井さん、辰の畠中さん、電気の金澤さん、お施主様のTさまと私、各務です。Tさまからは、とてもカッコよく、イメージしていたもの以上のものが完成して、嬉しいとのお言葉を頂きました。設計の始めから考えると、一年以上に渡ってお付き合いさせて頂いたプロジェクトの完成でとても感慨深いものがありました。
お施主様がお仕事で帰られた後、承諾を得て写真撮影を行わせて頂きました。このように、お引渡し時に家具や調度品が入っていることは珍しく、通常は竣工後一月ほど経ってから撮影をお願いするのですが、今回は珍しいケースでした。
昼光でもきれいですが、夜に照明でライトアップした時は、特に大人の隠れ家といった雰囲気になります。ルートロンの照明コントロールスイッチをいじりながら、どの光がきれいに見えるかの組み合わせを楽しみながらの撮影でした。
リビングから書斎を見たところです。特注の鋼製サッシがハードでインダストリアルな雰囲気を醸し出し、背景の夜景と合わさって、ちょっと東京らしからぬ、ニューヨークっぽいイメージになっているのではないでしょうか。
最後の写真は、引き渡し前のタイミングで、辰が発行しているニュース記事「SHIN CLUB」用に、松村さんに取材して貰っている様子です。当初のご依頼からどのような経緯でこのようなリノベーションになっていったのかを説明いたしました。 カガミ・デザインリフォームのホームページに六本木T邸をアップしましたので、こちらもどうぞご覧ください。
六本木T邸-1
六本木T邸-2
2011.04.16
大野幸空間研究所の住宅見学会
[その他]
友達の設計者、牧野冬生君が務めている大野幸空間研究所で、彼が担当した住宅が完成したとのことで、その住宅見学会に伺って参りました。
丘の上の抜群のロケーションに建つお宅は、街に対して静かに正対しながら、内部には豊かな生活を抱え持つ、素敵な住宅でした。
パッと見ると単純な形にみえる住宅ですが、写真のように二階のパスコートに面した窓が、1階のダイニングのハイサイドライトを兼ねるような、複雑な空間操作をしながら、決してそんなことを感じさせないシンプルで上質な住宅に仕上がっていました。
東京タワーからスカイツリーまで見回せる屋上テラスで、牧野くんとの記念撮影です。牧野君、大野さん、素敵な住宅の完成、どうもおめでとうございます!















