Author Archives: Kenji Kagami
2011.02.15
六本木T邸 最終色決め
[六本木T邸]
工事着工後初めてお施主さまに六本木T邸の現場を見ていただきました。本日は、鋼製サッシ、左官壁、壁面家具の色の最終決定日とのことで、現地の光で大型サンプルや模型を見ながら、それぞれの色を決めて頂きました。
後ろの壁に立てかけてあるのが、左官壁のサンプルで、机の上に4枚四角い板が並んでいるのが、鋼製サッシの色サンプルです。模型も、フローリングや壁のイメージが伝わりやすいよう、色味を足してミニリフォーム(?)しています。以前の打ち合わせの際にもカラーコーディネーションシートを作成して、暫定的に仕上げの色イメージは仮決定していましたが、リノベーションでは現場で現地の光で確認してもらうのが一番なので、このタイミングで最終決定することにいたしました。
今日は、お施主さまも交えての現場打合せとのことで、工事をお願いしている工務店の社長とリフォーム部長にも立ち会ってもらいました。以前の空間と比較して、奥の玄関ホールまで明るくなっている様子をご覧になって、お施主様も喜んでくださいました。
2011.02.14
オーダーユニットバスの設置
[六本木T邸]
六本木T邸にオーダーユニットバスが設置されました。柱や壁の位置を避けながら、最大寸法を確保するため、通常のサイズとは違う変形1519サイズに、ジャクソン社の浴槽、二種類の天然石張りを張り分けた壁、ハンスグローエの水栓(レインシャワー付き)を装備した特注ユニットバスです。
通常のユニットバスであれば、半日ほどで組みあがりますが、こちらは特注の製作品の上に、寸法的にも既存壁と柱の間の寸法をギリギリを狙っているので、防水パンの設置だけで二日掛かり、壁立ち上げで一日、浴槽設置と天井張りで一日の計4日掛かっての大工事でした。
写真は防水パンを設置している様子です。洗い場と浴槽部分で二枚の防水パンを接着し、コンクリートの床に水平になるよう、慎重に設置してあります。スラブ段差の切り替え部分にちょうど当たっているので、洗面所の排水がユニットバス内部を貫通するという特殊な収まりとなっています。
壁の立ち上げは、防水パンの縁に溝があり、そこに壁パネルの垂直を確認しながら設置してゆきます。軽そうに見えますが、石張りで壊れやすいこともあって、二人の職人さんで組み立てています。

ユニットバスに組み込むジャクソン社のネオベンティ浴槽です。今回はジャグジーやブローは入れておらず、追い焚きのみの機能です。
ユニット設置後に給水・給湯・排水・ガス式浴室暖房乾燥機を接続してゆきます。この特注ユニットバスは東京バススタイルにお願いしていますが、水道や電気の接続を含まない費用で約320万円程になりました。壁と床躯体に防水を施す、所謂在来工法であれば、同じ内容をもっと安価に仕上げることが出来たかもしれませんが、高層ビルでは地震の揺れも大きく、防水層が万が一切れてしまった時のことを考えれば、やはりオーダー式のユニットバスを選択することになります。
完成後の浴室の写真は、六本木T邸リノベーションをご覧ください。
2011.02.10
早稲田大学芸術学校の卒業設計展2010
[ニュース]
仕事の打合せで、新宿のオゾンに出かける用事あったので、ちょうど本日から展示が始まったばかりの早稲田大学芸術学校三年生の卒業設計展2010を拝見してきました。
ちょうど2年半前まで教えていた学生たちが、大きなプロジェクトの設計にチャレンジし、社会性や敷地とのコンテクスト、機能的なプログラミングを考えながら設計に取り組んでいる様子はとても嬉しく感じました。
写真手前の透明スケルトン模型と敷地模型は、ちょうど今日が当番だったそうで、全体を案内してくれた瀧波君の作品です。敷地の特性を読み込んで、力強い形を埋め込んだ造形力には素晴らしい物を感じました。
こちらは病院施設を設計した岩田君の模型写真です。流線型で構成された疾走感のあるデザインは目を惹きました。
大きな模型を作り、大胆な表現の図面に取り組んでいる学生たちの姿勢に、大きな勇気をもらうことができました。ただ、毎年思うのですが、ちょっと時代的にずれているというか、大掛かりな再開発的なプロジェクトが多いことには疑問も感じたのも事実です。









