レザー使いの名人ブランド、バクスターのサローネ会場の展示です。
日本を発つときから楽しみにしていたバクスターの展示ですが、結論から言うと、個人的にはちょっと残念な感じでした…。
いつも南青山のほの暗いショールーム空間の中で見慣れていた家具たちですが、白日の下(と言っても室内灯ですが)に晒されると、あの神秘的な様相が剥がされてしまったように感じました。
お遊びですが、この展示写真を加工して暗くしてみると…、
青山ショールームのあの雰囲気になるのです!
こちらのセットも暗くなればもっと神秘的に見えるのかもしれませんが、展示場の明るい光で見ると、ここまでビビッドな色展開はちょっと日本の住宅では使いにくいかも知れません。
オレンジと青とペパーミントグリーンがテーマカラーだったのでしょうか。
似たような色ですが、もう少しトーンを落とすと、途端に落ち着いて見えてくるので、難しいですね…。
レザーの使い方はやはり天下一品で、この飾り棚も木とレザーだけで独特の家具に仕立て上げていますし、
こちらの書斎テーブルも大理石とレザーをこのように合わせる発想は湧かないので、
やはり独特の美学をもった特異な家具ブランドであることは確かですね。