雑誌建築知識のタイアップ広告に絡んで、乃木坂にある「デュポン・コーリアン」のショールームを訪問して参りました。
ショールームには色々な色調・素材感のカウンターのバリエーションが展示されていました。赤(エンジ色?)やグリーンといった色はサンプル帳では何度も見たことがありますが、カウンターにした場合、どのように見えるのかはとても新鮮でした。
全部で66色ある素材全てが大きな板で展示されていました。僕らが良く使うプライベートコレクションは、大事そうに下の引出にしまわれていました。
エントランスホールには、写真のような印象的なコーリアンで作られたアーチが掛かっています。左奥に見える、不思議な形のベンチも白と黒のコーリアンを積層させたものを削りだして作ったものだそうです。
こちらのオブジェのようなものはコーリアンのキッチンだそうです。らせん状の渦に沿って水が流れ、逆円錐の所で調理するイメージのようです。使い勝手は、ハテナですが、このような形態も作れるということを試すために作ったコンセプトモデルだそうです。
真っ白な人工大理石で作ったコーナーテーブルと、一体化したオブジェです。住宅ではあまりニーズはなさそうですが、お店の名前のロゴや彫塑的なオブジェを建築と一体化するできることは、店舗などでは応用が効きそうでした。
タイアップ広告を出稿するのは、コーリアンでも相当久しぶりらしく、建築知識の編集・西山さんと広告・高濱さんが、僕たちの事例を知っていたので、推してくれたようです。事例として取り上げて貰うのは、神戸M邸で作った全長8mの洗面とキッチンを繋げたカウンターということになりました。
写真手前に設置したダイニングテーブルも、天板にコーリアンのクラムシェルを張っています。
コーリアン張りの食卓とカウンターの接触する部分のディテールです。現場での溶接作業がとてもきれいにできるのが、コーリアン特徴なので、それを活かした詳細を考えたツモリです。
こちらが洗面カウンター部分です。アンダーシンクできれいに納めることができました。
キッチンカウンターは高さ850で洗面カウンターは高さ750だったので、その段差を写真のように解決しました。洗面カウンターのバックガードの立ち上がりがキッチンカウンターの高さにあっているように調整しています。
改めて、僕らの施工事例を見返してみると、数多くのプロジェクトでコーリアンを使っていることに気が付きました。こちらは白金台S邸のキッチンですが、お得意のクラムシェルとレインクラウドの二種類をキッチンカウンターに使っています。
同じプロジェクトの来客用トイレの洗面カウンターもクラムシェルでした。クラムシェルの優しい色合いと、木質や陶器と合わせやすいテクスチャーが好きなので、一番良く使っているようです。
世田谷N邸のキッチンの天板もクラムシェルです。茶色のパネルや緑色の塗装壁、木目調のシートが入った中でも、端正で上品さを保っているのはサスガですね。
こちらは六本木T邸の洗面カウンターです。色味が上手く撮影できていませんが、こちらはレインクラウドです。クラムシェルと並んで僕らが好きなプライベートシリーズの二大巨頭(?)です。
ウォールナットを多用した来客用トイレの洗面カウンターは木質との相性で、クラムシェルを使いました。白い塗装壁との相性も良いです。
高輪I邸の来客用トイレではレインクラウドです。写真のような陶製の手洗いボールとのマッチングもきれいにゆきました。
ホームページでは公開していない、千代田区H邸では長さ2900ミリの洗面カウンターをレインクラウドで作りました。マンションでは長いスラブ材は搬入が難しいのですが、コーリアンの場合は短く作って、現場溶接が可能なので、このような長いカウンターを作るときは、必需品だと考えています。
目黒S邸のコンパクトな洗面カウンターはクラムシェルでした。オーク材の壁や扉との色味も素晴らしい出来でした。
最後は珍しくお得意のクラムシェルやレインクラウドではない種類を使った、逗子U邸の洗面カウンターを紹介して、終わりにいたします。こちらではマグナシリーズのマグナラベルを使って、クラシックでシックな印象の洗面カウンターを作った事例です。
細かく以前設計していた新築住宅や店舗なども含めれば、もっと事例はあるのですが、リフォームに絞っただけでも、これだけの事例があったのは、自分でも驚きでした。ショールームのご案内と長い打合せに付き合ってくださった、デュポン社の品川さま、菅原さま、どうもありがとうございました!タイアップ記事がどのように出来上がるか、とても楽しみです。