昨日、赤坂の草月会館で行われた、ショウジ・サダオ氏の著作「バックミンスター・フラー&イサム・ノグチ ベスト・オブ・フレンズ」の出版記念会を事務局の一員としてお手伝いさせていただきました。
実はこの本は、英語版しかなく、それも昨年の3月に出版されたものです。バックミンスター・フラー氏やイサム・ノグチ氏あるいはショウジ・サダオ氏に縁のある方・興味のある方たちが、フラー氏とノグチ氏の深い交流関係とお互いの刺激を身近な立場で仕事を一緒にしていた人が書いた貴重な本を、もっと広く日本の人たちに知ってもらうべきだと考えて、実行委員会を組織して昨年の11月からこの出版記念会を企画し始めました。
どの場所で、どのような時間帯で、どのような形式の会にするか、これまで幾度も実行委員会で集まって討議して、メインのイベントをこの鼎談と決めて準備を進めてきました。著者のショウジ・サダオ氏を中央に、フラー&サダオで働いた経験のある建築家・鈴木エドワード氏(実行委員会の委員長)と、モエレ沼公園でイサム・ノグチ氏亡き後統括建築家アーキテクトファイブの一員として働かれた堀越英嗣氏(実行委員)が、本に関連したエピソードや話を聞き出すという趣向でした。
写真の通り、席は立ち見が出るほど満席で、芸術・建築に関連する人から若い学生の方まで、幅広い方々がこのイベントに参加してくださいました。
鼎談の後は、建築家の槇文彦さまから乾杯のあいさつを頂きました。槇さまはフラー氏とノグチ氏と知己があり、二人の天才をたたえるとともに、その二人と一緒に仕事をしたショウジ・サダオ氏の並々ならぬ努力と姿勢について語ってくださいました。
乾杯の後は、やはり三人をよくご存じの建築家・磯崎新さまがスピーチをしてくださいました。フラー氏の先見性とノグチ氏の情熱やひらめきから現代の社会が学ぶべきことについてのお話を頂きました。
イサム・ノグチ氏の石の彫刻のパートナーであり、石彫刻家であり、牟礼のイサムノグチ庭園美術館の館長でもある和泉正敏さまは、この会の為にわざわざ四国から駆けつけてくださり、ご挨拶を頂きました。
右からエドワード鈴木氏夫妻、著者のショウジ・サダオ氏、磯崎新氏、槇文彦氏、一人飛んで堀越英嗣氏、会の司会・進行を務めてくださった建築家の田中友章氏(実行委員)の記念写真です。ほかにも、各界の著名人が数多くご来場くださり、まばゆいばかりの会になりました。
鼎談をしている様子を、草月会館の天国(イサム・ノグチ氏の石彫庭園)から見たアングルの写真です。会は、鼎談後の食事をしながらの歓談も大いに盛り上がり、9時を過ぎてもフラー氏やノグチ氏の功績について熱く語る方々で大盛況となりました。実行委員の方々(エドワード鈴木氏、堀越英嗣氏、小西敏正氏、杉山真紀子氏、伊勢桃代氏、田中友章氏、金山眞人氏、岸本麻衣子氏)、この会を開催にするにあたってのご尽力、どうもありがとうございました。また、会の当日の下働きをしてくださった方々、皆さまのおかげでスムーズな会の運営ができました、どうもありがとうございまた。貴重なお話を下さったショウジ・サダオさまと奥様の恒子さま、そして会に来てくださったご来客の皆さま、どうもありがとうございました!
このような貴重な会の事務局を務めさせていただいたこと、とても良い経験となりました。