ゴールデンウィーク明けから始まった、久が原の三世帯住宅N邸の既存住宅の解体ですが、建物の下から、凄いものが現れました。先代からこの土地で暮らしているN様のお母様から、その存在は聞いてた戦時中に作られた防空壕です。上屋が全て取り壊された事で、長年(60年以上!)地下に眠っていた防空壕が全容を現しました。戦時中にこの防空壕に入った思い出を持っているN様のお母様、叔母様達の話では、
- 「近所の人も含めて20人以上の人が非難した」
- 「確か6畳くらいの広さはあった」
とのことだったので、もっと大きなものを予想していたのですが、実際は3m×1.5m位のコンパクトな大きさでした。
記憶より相当小さく感じたようですが、本当に久しぶりに、家族皆の命を助けてくれた防空壕を見るのは、お母様にとっては不思議な気分だったそうです。地域の交差点にある敷地なので、構造設計をお願いしているビーファームの中野さん達と事務所のスタッフ、施工の監督と現場で対処方法を打合せしている最中にも、通り掛かりの人や近所の人など、沢山の方が覗きに来ました。
近所の小学校の先生も通られて、珍しいものなので、是非小学生の社会の授業で見学に来させて欲しいというお話もありました!ただ、このまま放置しておくと危険なので、直ぐに砕石を入れて埋め戻す事に決めた後でしたので、写真をお送りするだけになってしまいましたが…。防空壕とは言葉で何度も聞いていましたが、実際に拝見するのは初めて、とても貴重な経験でした。