Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

着工前の最終確認と着工後の解体状況確認

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリープロジェクトの恵比寿A邸(新築高層マンションのリノベーションです)の工事はスタートしました。解体がひと段落したとのこと、その確認に行って参りました。

メインの空間は床も壁も天井も解体されていました。中央の柱型の所に軽量鉄骨(通称LGS)が多数立て掛けられていますが、これらはお客さまにも事前にお伝えしておりますが、解体した壁からきれいに取り外した壁下地材となります。床から天井まで2.7メートルほどの長さのLGSが新しく建てる壁にも下地として必要になるのですが、工事側が使えるエレベーターではその長さのLGSを搬入することができないので(新築時には、足場外部の工事用エレベーターがあったので搬入できたのです…)、用心深く取り外して再利用させて貰うことになっています。

この日の解体現場チェックの主要目的は墨出しの確認です。墨出しとは、きれいに解体された床に墨(実際はマーカー)で新しく建てる壁の位置を書いて行くことです。

解体前に考えていた寸法と、現場の墨出しに多少の違いが生じていたので、その寸法違いをどこで解消するかを、田口と前田と栗原の三人で相談している様子です。

前田君が持っているのが、事前に作っていたリビングのCGパースです。間取り図とマンションの位置と想定する高さから、グーグルアースで取り込んだ窓外の風景を設定していましたが、それが実際の空間から見える景色とどこまで合致しているかを確認しました。Aさまからは、ソファーに座ったときに東京タワーが美し見えるように設計して欲しいとのご依頼を受けておりましたが、ほぼCGと同じアングルに東京タワーが見えるので安心しました(最初の現地調査の時にソファ東京タワーの位置はある程度検証できていましたが、ちょうどソファを置くセンター位置には間仕切り壁があったのです…)。

こちらが前田君が作ってくれていたCGの画像です。上の写真と比べると柱型が膨らんでいますが、これは大型テレビを壁に埋め込むためと、向かって左側の壁裏にワインセラーコーナーを隠しているからなのです。
その他の現場打合せの様子や、着工前の打合せ、施工用に用意した図面等については、こちらをご覧ください。